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小型のインコの飼い方と注意点。カゴでも飼えるインコとは?

小型のインコの飼い方と注意点。カゴでも飼えるインコとは?

渚 ナギサ  

初めてインコを飼う時や、飼い方や注意点を抑えておきましょう。 350種類を超える種類がいるインコのうち、200種類のインコが日本に輸入されています。 そんな、インコを飼う際に必要な環境の違いなどをあらかじめ知っておきましょう。

小型のインコの基本的な飼い方

小型のインコは基本的に家の中で飼うことが出来ます。
小型であれば、60㎝以上の金網のカゴが適しています。
初めて飼う人であれば、道具類はインコを迎える前に用意しておくことが大切。
あらかじめ用意していないと、家から逃げ出したり、思わぬトラブルに遭遇する可能性があります。

小型のインコを飼う時に必要な道具

  • 鳥かご
  • 餌入れ、水入れ、止まり木
  • 餌、ボレー粉
  • 止まり木
  • おもちゃ
  • 霧吹き

基本的に必要な物はこれで飼うとが出来ます。
フィンチ類(カナリアや文鳥など)と違い、水浴びを好まない個体が多いので、水入れはクチバシの大きさで決めて大丈夫でしょう。
その代わり、毛などが汚れやすいので月に1~2回霧吹きで水浴びをさせて、日光浴を含めて乾かしてあげてください。

また、インコはいろいろな物を噛むことがあります。
おもちゃは、その噛む対象として用意します。
ボレー粉などの食事で噛むことに対する満足感を与えてあげると、噛み癖が和らぐと言われています。

インコには箱巣などは必要?

インコを飼う際に1羽飼いをする場合は、基本的に箱巣は必要ありません。
巣箱が必要になるのは「繁殖をさせる時」
巣引きを行う際に、箱巣や巣穴などの安心して卵を産める環境を作るのが必要になります。

特に、メスの1羽飼いの場合は箱巣は避けておく方が良いでしょう。
無精卵を産んで、体力を消耗してしまう恐れがあるからです。
他にも、出産の際に『卵詰まり』が起きてしまう可能性もあります。
卵詰まりを起こしてしまうと排泄が出来なくなるため、危険な状態と考えられます。
それを避けるためにも、やはり1羽飼いの場合は箱巣は避けておくのが良いですね。

小型のインコを飼う際の注意点

小型のインコを飼う際に注意したいのは、温度管理と、脂肪分の高い餌の与えすぎです。

冬には特に注意!インコは寒さが苦手

インコはもともと熱帯に生息する生物で、日本の冬は厳しいものがあります。
小型のインコを飼う際は、部屋の中を出かける時などにも温度管理をしておくのが良いでしょう。

窓際から少し離した日の当たる場所があれば適切です。
窓のそばに鳥かごを置いた場合、外の冷気が窓を伝わって鳥かごの温度が低くなる可能性があるためです。
日が当たる時間は大丈夫でも、日が傾いたときに一気に冷え込むことになりかねませんので、注意が必要です。

また、換気をする際にも、インコの様子を見ながら換気をする必要があります。

脂肪分の多すぎる食事で脂肪過多に

インコの食事で、脂肪分がある程度あるものをあたえる事が多いですが、与えすぎると脂肪過多になって、動きが鈍くなったり、肝臓の病気になってしまう可能性があります。
ですが、脂肪過多を心配して脂肪分を減らしてしまうと痩せすぎになる可能性もあるので、食事の中に含める脂質量には注意が必要です。

予防策としては、なるべく体重を計測することが大切です。
インコの体調管理の一環として、ごはんと一緒に体重測定を行うのを日課にしておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。

小型のインコでも10年以上生きるものもいますので、なるべく長く一緒に暮らすのであれば、健康管理は大切です。

大型のインコのと大きな違い

小型のインコと大型のインコとの大きな違いは、飼える環境にあります。
特に、小型のインコんの場合は、マンションのような小さな部屋でも飼うことが可能です。
大型のインコの場合、禽舎などの大きな設備を必要とします。

小型のインコでもしゃべる?

一般的な印象で、大型のインコの場合は言葉をしゃべるイメージがありますが、小型のものでも、セキセイインコの雄などが言葉を覚えることがあるので、言葉を覚えさせるのであれば、信頼関係が大切です。

コミュニケーションや求愛の方法として、インコは言葉を覚えたり、環境の音を真似したりします。
特に言葉を覚えるのは、飼い主と仲良くなりたいという気持ちからと言われているので、なるべく信頼関係を築いていくようにしましょう。

小型のインコを初めて買うなら、道具をそろえてから

『セキセイインコ』や『ボタンインコ』をはじめとする、小型のインコを飼うのであれば、やはり道具をそろえてから飼い始めるのが適切です。
ペットショップから家に持ち帰るときに、移動用のカゴは必要と言われることもありますが、長距離や空輸などを行わない限り、ペットショップでもらえる紙箱で問題ありません。

道具は、ペットショップで一緒に買うこともできますが、先にそろえておくのであれば、ネットショップなど安いところから仕入れておくのがオススメです。
先に用意しておけば、熱湯などで殺菌消毒をするなど、安全管理もできますね!

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