動物看護師監修。ペットの総合情報サイト

 
生き物別!初心者向きの水槽の選び方。大きさや種類を解説

生き物別!初心者向きの水槽の選び方。大きさや種類を解説

渚 ナギサ  

犬や猫が飼えないマンションなどでは、水槽でペットを買う、という人も多いですね。 特に小さい生き物を飼う時に水槽は重宝します。 そこで、今回は生き物の種類別に、水槽の選び方についてご紹介します。

生き物別の水槽の選び方

それぞれの生き物にあった水槽の選び方があります。
基本的なポイントと一緒に解説していきます。

  • アクアリウム
  • 爬虫類、虫
  • 小動物

今回はこの種類の生き物に合わせて解説していきます。

アクアリウム水槽の大きさは60cm水槽が一般的

水槽については色々な意見がありますが、多くの人が口を揃えてオススメするのは「初心者は60cm水槽」です。

理由としては水量が最も大きな理由ですが、他にもメンテナンス性なども挙げられます。
小さい水槽だとアクアリウムの中に住む水生生物にとって、窮屈なだけではなく、水質が悪くなりやすい危険な環境だと覚えておきましょう。
※後日記事にして詳しく解説します

爬虫類、虫の水槽はガラス水槽

爬虫類、虫を買う時に問題なのは、ガラス水槽がオススメです。
理由はアクリル水槽の場合『傷』がつきやすく、目立つため。
特に爪の鋭い爬虫類を買う場合などに注意したいですね。

大きさは温度の問題を考えて置くと良いです。
個体のサイズに合わず大きな物を買ってしまうと、特に冬場の温度対策が大変になります。
窮屈すぎず、広すぎないサイズを個体によって決めるのが良いですが、こちらも60cm水槽が一番人気なので、これを基準にしても良いかもしれません。

爬虫類の場合は脱走対策を徹底する

水槽で爬虫類を飼う場合は得に、脱走対策を徹底する必要があります。
特に蛇などはヒーターの線を伝って脱走してしまったり、ちょっとした隙間から逃げ出してしまう事があります。

天板を網にする場合は、四隅だけではなく間のところも隙間を作らないように枠を作ったり、洗濯バサミのようなもので隙間を減らしたりしましょう。

小動物の水槽飼いはメリット多数。ただし夏場対策は必須

ハムスターやモルモット、フェレットサイズの小動物で使われることが多く、冬場の温度調整などで重宝します。
うさぎなども大きな水槽で買うことがありますが、大きな水槽だとメンテナンスが大変になるため、成体で2kgを超える生き物はあまりオススメ出来ません。

冬場は通気性が高すぎる網のケージではなく、水槽に切り替える人も多数います。
逆に夏場は通気性が悪いので、水槽の中が高温になりバテてしまう可能背があります。

小動物を水槽で飼うメリット

基本的に小動物の水槽飼いは色々なメリットがあります。

  • 壁に登って落下する事故を防ぐ
  • よじ登って脱走する対策が出来る
  • 床材(チップ)の飛散を防ぐ
  • 遮音性があるので回し車の音などを軽減する

特に大きなメリットとしては上記にも上げた冬場の温度対策ですね。
ハムスターをお始めとする小動物はヒーターなどでも温度が足りずに死亡に至ってしまう事があります。
温度を一定に保つ面で期待が出来るので、冬場に家を開けることが多い人にオススメです。

小動物を水槽で飼うデメリット

小動物を水槽で飼うデメリットは、夏場の温度とコストです。
熱中症や脱水症状などが心配されるので、網のケージを別に持っていなければ送風機などを必ず使いましょう。
クーラーなどで部屋の温度が適温だと感じても、水槽の中だけ高くなっている可能性もあります。

初めから水槽で飼い始めるのであれば、ゲージとは違う点で、送風機、温度計、金網(天板の代わり)を用意しておくことを忘れないようしましょう。

鳥を買う場合の水槽は通気性を考える

鳥を買う場合『高さのあるハイタイプのほうが良いのでは?』と思いがちですが、換気の面から考えてこれはあまりオススメ出来ません。
天井部分に網を置くのが一般的ですが、熱が篭りやすいので特に注意が必要ですね。

水槽は、雛の時期など、高さがあると危険な状態の鳥を飼うのに適しています。
鳥は育児放棄してしまうことも少なくないので、繁殖をする際に用意しておいて損は無いでしょう。

成体は飛べないストレスに注意

文鳥などの小鳥は成体でも水槽で飼うことが出来ますが、ストレスを掛けないレイアウトを作る工夫が必要なので、初心者には不向き。
ですが、この点は『放鳥時間』で解決することも出来ます。

普通の鳥かごを使って飼う際に、放鳥の時間は長くするように言われますが、水槽で飼う場合はこの点を更に徹底しておく必要があります。
水槽は寝る場所、と繰り返し意識付けしてあげれば、嫌がらずに入ってくれるので、しつけのノウハウも必要になりますね。

水槽で生き物を飼う共通のメリット

水槽で生き物を飼う共通のメリットは『気密性が高い』『鑑賞向き』であることが共通して言えますね。

気密性が高いと、温度調整がしやすくなるという点でかなり重宝します。
小さい生き物は寒さに弱い生き物が多いので、冬場は共通して利点だと考えられますね。

また、ガラス水槽の場合はプラスチック水槽に比べて傷に強いので鑑賞に向いていると言われています。
爪やくちばしがある生き物を飼うと、プラスチック製のケージだと傷がついて徐々に中の状態が見えなくなってしまうので、しばらくしたら買い換えようかな?と思うことも少なくありません。
多少値段が高くなりますがペットQではガラス水槽をオススメしています。

水槽という名前で、水生生物向けだと誤解されがちですが、色々な生き物に対して使うことが出来るので、これから何かペットを飼うのであれば、水槽で飼える生き物を選ぶのも良いでしょう。

ただし、どんな生き物であっても、ちゃんとストレスにならないように工夫して、責任を持って飼ってくださいね。

    この記事をシェアする

「鳥の飼い方」の関連記事

爬虫類・両生類のカテゴリ一覧