ニホンカナヘビは昆虫などを食べる肉食の爬虫類
まず、ニホンカナヘビは自然界で何を食べているか確認しましょう。
自然界では基本的に『虫』を中心に食べています。
自分よりも大きさの小さいクモ、イモムシ、ハエ、バッタ、コオロギなどを食べています。
肉食性なので、野菜や果物は食べません。
口にするものは、餌と水ぐらいです。
虫を食べるカナヘビですが、幼体の時に肉食昆虫に食べられてしまうことがあります。
カマキリなどが幼体の天敵ですね。
基本的な飼育はこちらから
ニホンカナヘビの餌で使えるもの
カナヘビの餌として使えるものは以下の通り。
- コオロギ
- バッタ
- ハエ
- クモ
- イモムシ
- ダンゴムシ
- ミミズなど
基本的には上記のもので、大きさが2~15㎜程度のものを餌として給仕することが出来ます。
体の大きさに合わせて餌の大きさも大きくなります。
ミールワームを与える方法もありますが、この場合ミールワームのみでは栄養素が足りないので、栄養剤などをふりかけて与えましょう。
ただ、ミールワームはリンが多く含まれるので、カルシウムなどの栄養の吸収が阻害される可能性があります。
出来れば、早めに生餌に切り替えてください。
ニホンカナヘビに与えてはいけないもの
餌として昆虫などを使いますが、カナヘビに与えてはいけないものもあります。
特に『毒』がある昆虫は与えないようにしましょう。
- 毛虫
- 毒グモ
- ハチ
- テントウ虫
- アリ
などが代表的な物です。
餌とし何かを採取してくる場合は、出来るだけ上記の生物は避けておく方が無難です。
アリに関しては、毒を持っている場合もあるのと、毒性のあるものを保有している可能性もあるためです。
比較的捕まえやすいアリですが、捕まえるのはやめる方が無難だと思った方がよいですね。
また、冷えた餌もNGです。
生餌を基本的与えるカナヘビですが、解凍した餌をピンセットで揺らして疑似的に生餌にすることもあります。
解凍するときに温度が低いと、体調不良の原因になるため、中まで常温になるようにちゃんと解凍しておきましょう。
餌を与える頻度や初めての人が選ぶ餌
餌の頻度や、初めてニホンカナヘビを飼い始めた人が何をあげるのがいいかを見ていきましょう。
餌の頻度は数日に1回
は虫類の多くは毎日食事をする必要がありません。
ニホンカナヘビも毎日食べる必要のない種類の一つです。
なので、1週間に2日ほど選んで与えるようにしましょう。
毎日あげてしまうと、カナヘビの胃腸が疲れて吸収効率が悪くなったり、糞詰まりになったります。
糞詰まりになると、病院に連れていくしか方法はありませんので、与えすぎには要注意です。
初めての人はコオロギを購入してきて与えよう
最初は、ペットショップやネットなどでコオロギを購入して与えるのが良いと考えられます。
自然採取でコオロギを捕まえてくる方法もありますが、慣れないうちは捕まえるのも大変です。
また、夜に鳴き声が気になる事もあるので、あまり量を保有するより、必要な分だけ買って与えるような状態が良いかもしれませんね。
ニホンカナヘビは人工餌は食べる?虫以外に方法はない?
ニホンカナヘビの中には人工餌を食べる個体もいます。
そういった個体が多いのは、自然で育ったものよりも、人工で育てられたカナヘビに多いようです。
虫が苦手な人はあまりカナヘビを飼育するのには向いていませんが、ペットショップなどで聞いてみると、飼える個体がいるかもしれません。
カナヘビが食べない野菜を入れるのは餌の虫を死なせない為
ニホンカナヘビを実際に飼育している飼育ケージを見てみると、中に野菜などが入っていることがあります。
それは、直接ニホンカナヘビに与えるためではなく、虫の鮮度を保つためであることが多いようです。
特に自然から捕まえてきたカナヘビの場合、手から与えてもなかなか食べないという事があるため、虫と一緒に飼育ケースに入れて、虫にも餌を与えているのが理由ですね。
また、大き目の飼育ケースであれば、虫が繁殖できる場所が出来て、飼育の際の手間が虫を入れるのではなく虫の餌になる野菜をいれるだけで循環出来るかもしれません。