カブトムシの成虫の飼育用品
カブトムシは、どの種類のものも同じ方法で飼育できる昆虫です。しかし、大きさによって飼育容器の大きさや必要な飼育ドコの量が異なってきます。
この記事では、カブトムシの成虫の飼い方について扱います。詳しく見ていきましょう。
飼育容器
飼育容器は、そのカブトムシの大きさに合わせた容量のものを用意しましょう。
飼育容器が小さすぎるとカブトムシのストレスが溜まりますし、飼育容器が大きければオスとメスの場合お互いを見つけにくく交尾がしづらくなります。
下の表に、種類ごとの飼育容器の容量の目安をまとめました。
巨大種 | ヘラクレスオオカブト・ネプチューンオオカブト・ゾウカブト・コーカサスオオカブトなど | 容量30ℓ以上の飼育容器 |
大型種 | アトラスオオカブト・サタンオオカブト・ゴホンヅノカブトなど | 容量20ℓ以上の飼育容器 |
中型種 | 国産カブト | 容量15ℓ以上の飼育容器 |
カブトムシの飼育容器には、プラスチック容器・コンテナボックス・衣装ケースなどを使用します。
特にコンテナボックスや衣装ケースに関しては、適度に通気性を持たせる必要があります。ドリルで蓋に穴を開け、空気の通り道を作りましょう。穴の大きさは5mm程度、数か所で構いません。
飼育ドコ
カブトムシの飼育で最も重要なのが、飼育ドコです。完全に発酵した広葉樹のマットを使用するのが良いでしょう。ホームセンターの園芸コーナーや、ペットショップで手に入れることが出来ます。
飼育ドコが用意出来たら、飼育容器の中に少しずつ入れて押し固めます。霧吹きなどで水分を加え、握りしめれば団子状に出来る程度に湿らせておきましょう。飼育ドコの厚さは20cm程度にします。
餌
餌としては、昆虫ゼリーを二個とバナナを半分、バナナとヨーグルトを混ぜたものなどを与えましょう。
カブトムシは食欲旺盛のため、なくなっていないかこまめにチェックしてあげます。夕方から夜にかけて最もよく食べる個体が多いので、その時間に観察することも楽しみの一つになるでしょう。
止まり木
カブトムシは引っくり返ると起き上がるのが下手なため、つかまって起き上がれるように止まり木を入れてあげます。
大きいものから小さいものまで、まんべんなく木を入れておいてあげましょう。広葉樹のものが最適ですが、ペットショップで買ってきても公園などから拾ってきても構いません。
カブトムシを入れて飼育する
準備が整ったら、カブトムシの成虫を刺激しないようにそっと中に入れて様子を見ましょう。
元気がなくなっていないか、明らかにおかしい動きをしていないかをチェックしてあげましょう。
元気なようであれば、自由に観察しましょう。好きな餌を調べたり、角に糸を結んで重いものを引っ張らせてみたり、カブトムシの大きさがわかるものと並べて写真を撮ったりしても楽しいでしょう。ただ、構いすぎるとストレスになるので注意しましょう。
オスとメスを入れて繁殖させることも出来ます。カブトムシの繁殖については、別記事で詳しく解説します。
カブトムシの成虫の飼い方についてまとめ
カブトムシの成虫を飼育するときは、カブトムシの大きさに合った飼育容器・完全に発酵した飼育ドコ・十分な餌と止まり木を用意してあげましょう。
乾燥しすぎず、湿度が高くなりすぎずを心掛けてください。