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カブトムシの繁殖。幼虫を無事に取り出すには?

カブトムシの繁殖。幼虫を無事に取り出すには?

あきら  

繁殖させることが比較的容易なカブトムシ。たっぷりの栄養を与え、卵から育ててみることも出来ます。この記事ではカブトムシの繁殖方法と、卵から幼虫までの飼育方法についてまとめました。

カブトムシの繁殖について

カブトムシの繁殖は、オスとメスを交尾させて卵を産ませ、卵から孵った幼虫を取り出して別の飼育容器で飼育するという、手順だけでいえばシンプルなものです。詳しい方法について見ていきましょう。
カブトムシの成虫の飼育方法については、こちらの記事を参照してください。

カブトムシの繁殖に準備するもの

  • 飼育容器1:成虫に卵を産ませるための容器
  • 飼育容器2:産まれた幼虫を移すための容器
  • 霧吹き
  • 予備の飼育ドコ

カブトムシに卵を産ませて、卵から幼虫になるまでに飼育するための容器と、産まれた幼虫を取り出して移すための容器と、あらかじめ二つ用意しましょう。
詳しく後述しますが、水分を保つための霧吹きも用意しておきます。
また、ダニなどの大量発生や飼育ドコの栄養不足に備えて、予備の飼育ドコも用意しておきましょう。

手順1:カブトムシを交尾させる

繁殖させるためには当然成虫のオスとメスを交尾させる必要がありますが、それにも二つ方法のパターンがあります。

オスとメスを飼育容器に入れる

カブトムシのオスとメスを、同時に飼育容器に入れます。
1~2週間ほどしたら、オスを別の飼育容器に移してあげましょう。そうすることで、十分に交尾が出来ていればメスは落ち着いて産卵が出来ます。
二匹同時に同じ飼育容器で過ごさせる場合、飼育容器の大きさに注意しましょう。飼育容器が小さすぎると、喧嘩の原因になります。カブトムシはオスもメスも活発で気性が激しいことが多いため、どちらかが一方的にやられるということは少ないです。が、どちらにせよ広いスペースを取ってあげましょう。

交尾したメスを飼育容器に入れる

十分に交尾させたメスを、単体で飼育容器の中に入れます。
交尾が不十分だと産卵しなかったり、無精卵を生むこともあるので、十分に交尾させるよう注意しましょう。

手順2:卵の世話をする

十分な交尾が行われてしばらくしたら、メスは飼育容器の底の方に産卵をします。
飼育ドコが乾燥してきたら、水を撒いて湿らせるようにしましょう。

手順3:幼虫を取り出す

飼育容器の底に幼虫が見えるようになります。卵が孵ったら、出来るだけ早くもう一つの飼育容器に移します。カブトムシの卵や幼虫は高温に強いため、寒いよりは暑い方が良いでしょう。20℃~30℃くらいの気温を保ち、直射日光は避けて保管します。
カブトムシの成虫を入れてから三ヶ月ほどしたら、卵や幼虫を目で見つけることが出来なくても容器をひっくり返して飼育ドコの中を探しましょう。ひっくり返せば見つかることは多々あります。

カブトムシの繁殖についての注意点

カブトムシを繁殖させるときに、注意すべきことをまとめました。

幼虫を取り出すとき、卵が残っていたら

幼虫を取り出すときに卵が残っていたら、触れないように注意して元の場所に戻しましょう。
別の容器に移して孵るのを待つことも出来ますが、その際は指でつまむのではなく小さなスプーンなどで土ごとすくって移すようにします。

乾燥には十分気を付ける

カブトムシの卵・幼虫は乾燥に弱い生き物です。
飼育ドコが乾いてくる前に、こまめに、しかし少しずつ水を撒いたり霧吹きで水をかけたりして湿度を保ちましょう。

水分が底に溜まり過ぎないように

カブトムシを育てるときに乾燥は大敵ですが、水が底に溜まっても危険です。卵が死んでしまいます。
底に水が溜まっていないかは、十分に注意しましょう。

カブトムシの繁殖についてまとめ

カブトムシの繁殖のためには、飼育容器を二つ以上用意します。
予備の飼育ドコもあると良いでしょう。卵が産みつけられたら、飼育容器の底の方に水が溜まっていないかを十分注意しながら保管しましょう。また、飼育ドコが乾燥していないかどうかも重要です。

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