クワガタムシ(成虫)の飼育用品と使い方
飼育容器
飼育容器は、そのクワガタムシの大きさに合わせた容量のものを用意しましょう。
飼育容器が小さすぎるとクワガタムシのストレスが溜まりますし、飼育容器が大きければオスとメスの場合お互いを見つけにくく交尾がしづらくなります。
下の表に、種類ごとの飼育容器の容量の目安をまとめました。
飼育容器の大きさの目安 | ||
アンタエウスオオクワガタ・オオヒラタクワガタ | 特大ケース | |
オオクワガタ・大型のノコギリクワガタ・セアカフタマタクワガタ | 大ケース | |
ミヤマクワガタ・ニジイロクワガタ | 中~大ケース | |
小型のノコギリクワガタ | 中ケース | |
パプアキンイロクワガタ・ネブトクワガタ | 小ケース |
飼育ドコ
クワガタムシは、種類によって使用する飼育ドコが異なります。
下の表を参考にしてください。
種類別の使用飼育ドコ表 | |
マットの種類 | クワガタムシの種類 |
針葉樹の発酵マット | オオクワガタ ヒラタクワガタ オウゴンオニクワガタ |
広葉樹の発酵マット | アンタエウスオオクワガタ ヒラタクワガタ フタマタクワガタ シカクワガタ ミヤマクワガタ ホソアカクワガタ ニジイロクワガタ キンイロクワガタ |
完熟発酵マット(厚く敷く) | ツヤクワガタ マルバネクワガタ ネブトクワガタ |
産卵木
産卵木は、クワガタムシが産卵する上で最も重要なものです。
飼育する種類により、必要な太さや堅さが異なっています。
主にクヌギやコナラの、キノコ菌で腐朽した朽ち木を使用します。
産卵がうまくいかなかったときは、産卵木が適切かどうかをチェックしてみましょう。
産卵木は、水を張った容器に入れて十分にふやかしておいてあげます。
また、飼育ドコの産卵木をセットするときは、産卵木の半分弱くらいが飼育ドコの中に埋まるようにします。
そのときに、埋める方の産卵木の皮を剥いておいてあげると、メスは産卵しやすくなります。
種類別の使用する産卵木 | |
堅い | オオクワガタ オウゴンオニクワガタ |
柔らかく太い | アンタエウスオオクワガタ ニジイロクワガタ |
柔らかい | ヒラタクワガタ ノコギリクワガタ ミヤマクワガタ ホソアカクワガタ キンイロクワガタ |
必要なし | ツヤクワガタ ネブトクワガタ |
餌
餌は、市販の昆虫ゼリーを主に与えます。
たまにバナナ・マンゴー・ブドウなどの果物を与えると良いでしょう。
ヨーグルトと昆虫ゼリーを混ぜた餌を、産卵前後のメスに与えると、産卵に良い影響をもたらします。
止まり木
クワガタムシは、ひっくり返ってなかなか起き上がれないと、体力を消耗して死んでしまうことがあります。
つかまって起き上がれる大きさの朽ち木をいくつか入れてあげましょう。
クワガタムシ(成虫)の飼育まとめ
クワガタムシの飼育方法は、カブトムシと似ています。
しかし、ケースの大きさのほかにも産卵木や飼育ドコを種類によって変えてあげる必要性があります。
それぞれの種類に合った飼育環境を用意してあげてください。