夏休みの生き物飼育におすすめの昆虫
- カブトムシ
- クワガタムシ
- カマキリ
- バッタ
どれも比較的手に入りやすく、飼えばそれぞれの個性が見える魅力的な昆虫です。
順に、手に入れる方法と飼い方についてまとめました。
カブトムシ
カブトムシといえば昆虫の王と呼ばれることもありますが、成虫になってからは短命な生き物です。平均寿命は交尾をしたかしなかったかでも異なり、交尾をした場合の方が寿命は短くなります。成熟してからの寿命は種類によっても異なりますが、最もポピュラーな日本産カブトムシなら寿命は2~3ヶ月です。
カブトムシを手に入れる方法
ペットショップで手に入れることが出来ます。価格帯は日本産カブトムシなら100円~500円ほど、人気のヘラクレスオオカブトやネプチューンオオカブトの仲間で特に大型のものなら、40000円以上するものもいます。
また、夏の夜に樹液に集まる成虫を捕まえることも出来ます。7月~8月の夕方に濃い砂糖水を木に塗っておけば、夜にカブトムシを集めることも出来ます。
カブトムシの飼い方
カブトムシは、成虫の飼育に使う用具と幼虫の飼育に使う用具がほとんど同じです。
成虫の飼育に必要なものは飼育容器・飼育床・餌・止まり木の四つです。
飼育容器は、種類に合わせて適切な大きさのものを選びましょう。飼育床には広葉樹の完熟発酵マットを使います。餌は基本的に昆虫ゼリーを与えます。止まり木は、引っくり返ったカブトムシがつかまって起き上がるのに使います。10cmくらいの大きな木片を入れてあげましょう。
幼虫の飼育では飼育容器と餌が必要です。餌は広葉樹の完熟発酵マットを使ってください。
クワガタムシ
クワガタムシは、種類によって気性や性質が異なる昆虫です。
温厚で大人しいオオクワガタや、気が荒くてメスを殺してしまうことも多いヒラタクワガタまで、性質は様々です。
寿命は長く、オオクワガタなら3年以上生きることが多くあります。ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタは比較的寿命が短く、3~6ヶ月ほどの寿命です。
クワガタムシを手に入れる方法
クワガタムシも、ペットショップで買うことが出来ます。
価格帯は安価なもので500円から、大型のフタマタクワガタの仲間なら、15000円以上するものもいます。
クワガタムシを捕まえるときは、雑木林の木のウロを早朝か夕方に探すと良いでしょう。
クワガタムシの飼い方
クワガタムシの飼育に必要な用具は、カブトムシとほとんど同じです。一点異なるのは、クワガタムシは木に幼虫を生むため産卵木が必要だということです。産卵木には、キノコ菌などで朽ちかけた木を水でふやかし、ドリルで穴をあけて産卵が出来るようにして入れてあげます。
カマキリ
カマキリは、すらっとした体に立派な鎌が魅力的な昆虫です。
肉食の昆虫で、主に生きた虫を食べます。ネズミなど、自分より大きいものを食べることもありますが、餌の与えすぎには注意しましょう。
カマキリを手に入れる方法
日本全国に分布していますが、ペットショップに行けば珍しい種類のカマキリを1000円~3000円で手に入れることも出来ます。
公園や林の草むら、木などにいるので捕まえることも出来ます。
カマキリの飼い方
カマキリを飼うときに用意するものは、飼育ケース・敷くための土や木の枝や葉っぱ・餌・水の四つです。
飼育ケースはカマキリの大きさに合わせて、小さすぎないものを選びましょう。敷くための土や木の枝や葉っぱは、自然界に環境を近くしてあげるために必要です。餌は二日に一度、鎌で持てるサイズの虫を与えましょう。水は、平たい皿に水に浸した脱脂綿を置いてあげ、毎日交換します。
バッタ
バッタも様々な種類・大きさがあり、草食性のため飼いやすい昆虫です。
後脚が発達しており、高くジャンプすることが出来ます。
寿命は5ヶ月ほどなので、夏休み中に成長の過程を観察するという点では向いているといえるでしょう。
バッタを手に入れる方法
公園や河原の草むらに多く生息しています。
捕まえようとすると跳ねて逃げられてしまうことも多くあるので、虫取り網で(叩かないように気を付けて)捕まえるのが良いでしょう。
バッタの飼い方
バッタの飼育に必要なものは、飼育ケース・敷くための土や木の枝や葉っぱ・餌・水の四つで、カマキリとほぼ同じです。
餌に関しては、そのバッタが生息していたところに生えている植物をたっぷり与えてあげましょう。
具体的には、エノコログサ、ススキ、ササなどイネ科の植物です。イネ科の植物以外の場合は、オオバコやヨモギを与えましょう。
夏休みの昆虫飼育についてまとめ
昆虫の飼育は、犬や猫などの哺乳類に比べると簡単で手間もあまり多くはありません。
しかし、人間の都合で捕まえる以上、昆虫にとって快適に過ごせるように丁寧に育ててあげましょう。