老犬の餌について
老犬になっても意外と食欲がきちんとある場合、犬にとって満腹感が得られてなおかつ望ましい栄養が取れる餌にしてあげなくてはいけません。餌として老犬に与えるのを控えた方がいい食べ物、与えると良い食べ物について確認してみましょう。
老犬に与えるのを控える食べ物
- 霜降り肉
- お菓子全般
- バター
どれも、餌としては脂肪分が多い食品です。
若い頃なら多少脂肪分をとっても運動で消費出来ていたエネルギーが、老犬になって運動量が減ると吸収されたままになり肥満になってしまいます。これらを栄養源・満腹感を得るための餌として与えるのは控えめにしてあげましょう。
老犬に与えるとよい食べ物
- 赤身の肉
- 白身魚
- チーズ
- 野菜
脂肪分の少ない肉や魚、チーズなどで乳製品を、野菜で食物繊維を与えてあげると良いでしょう。
これらを中心に与えていれば、運動量が少なくなっても肥満になることは多くありません。
老犬に餌を与えるときに覚えておきたいこと
では、老犬に餌を与えるときに、具体的に必要なものだけではなく心掛けておいてあげたいことは何でしょうか。
糖分や脂質が役に立つことも
肥満状態でない犬に限定しますが、甘いものや脂の多い肉も、嗜好性や食欲を高めるためには良いこともあります。
老犬がなかなか餌を食べてくれない、痩せてきた……という場合であれば、食欲増進のために少し、敢えてお菓子や脂身を与えるのも良いでしょう。もちろん、くれぐれもあげすぎには注意してあげてください。
サプリメントを与えるという選択肢も
愛犬が餌を食べない、体内の環境が心配……という場合は、サプリメントを与えるという選択肢もあります。
以下に紹介している商品は、実際に動物病院でも使用されているものであり、腸内環境の改善に期待が持てると謳っています。
確かに、腸内環境が改善されるとすれば、肥満の防止・毛並みの改善・便の不調改善に役立つでしょう。
もし老犬がなかなか必要な栄養素を含む餌を食べてくれない場合、選択肢の一つとして考慮に入れておいて損はないでしょう。
市販の餌を与えるなら柔らかくしてから
市販の餌を与える場合、水を使って柔らかくしてから与えるようにしてあげましょう。
餌にぬるま湯を入れ、柔らかくなるまでふやかします。それをすりこぎなどでつぶし、ペースト状にして食べやすくさせてあげてください。
食感が変るだけで、餌をたくさん食べるようになる子もいます。
もちろん、柔らかい餌を与えたあとは口内のケアも忘れずに行ってあげてください。
家族間で何をどれだけあげたか共有しておく
老犬になったら、若い頃より一層栄養バランスには気を付けてあげなければなりません。
よく食べるからといって栄養素が偏った食事にならないように、家族間で誰が・いつ・何を・どれくらいあげたのかは共有しておくようにしましょう。
おやつのあげすぎ防止にも効果的です。
老犬の餌まとめ
老犬に餌を与えるのは、何かと気を遣うものです。
基本的に必要な栄養素を含んだものを、柔らかく食べやすくして与えるようにしてください。
食欲増進のために、時には甘いものもあげてよいでしょう。