猫のおやつの与え方
猫におやつを与える意義としては、様々なものがあります。栄養面でいえば全く必要のないものではあるのですが、かといっておやつの全くない人生(猫生)というのも味気ないものでしょう。
またその時に、与え方として覚えておくと良いこともあります。
詳しく見ていきましょう。
猫におやつを与える量は?
猫の肥満の原因は運動不足というより、カロリーの摂りすぎであることがしばしばです。
猫に与えるおやつの量は、「一日の必要カロリーのうち10%以内」に収まるようにしてください。少しのおやつでも満足できるよう、習慣化しておきましょう。
市販のおやつのパッケージにも、一日の適正量が書いてあります。よく見て把握しておいてください。
おやつのあげすぎは、肥満の原因になるばかりでなく、お腹を壊したりといった体調を悪化させる原因にもなります。
猫におやつを与える頻度は?
頻度としては、一日一・二回で十分です。
欲しがるたびにあげていては、いくらカロリーに気を付けていてもついつい食べすぎになってしまいます。
一日におやつをあげる時間を決めておいて、家族間でもいつどれくらいのおやつをあげたのかを、共有しておきましょう。
猫におやつを与えるタイミングは?
タイミングとしては、食後や食後しばらくしてからが良いでしょう。
空腹時を避けるのがポイントです。食事の前におやつを食べてしまうと、満足感から餌の食いつきが悪くなることもあるでしょう。
餌から摂る栄養が摂れなくなってしまっては、本末転倒です。おやつの食べすぎで餌が食べられないということは決してないようにしましょう。
猫におやつを与える意義
猫におやつを与えるのは、単におねだりされるからというものではいけません。
猫のおやつには、しつけのご褒美や、食欲増進といった大事な意味も含まれています。
スキンシップとして
もちろん、飼い主さんとのスキンシップの一環としても重要な意味を持っています。
撫でてあげたり、粒のタイプのものは投げてキャッチさせたり、遊びながらおやつを与えるのも楽しいものです。
お迎えしたばかりの猫ちゃんと仲良くなる手段として、おやつを使うのも有効です。
しつけのときのご褒美として
しつけをしたときに、上手く言うことが聞けたらおやつをあげる、という使い方も良いでしょう。
トイレで失敗しなかったとき、爪切りを我慢できたとき、病院から帰って来たとき、薬を飲み終わったとき、ブラッシングが出来たときなどです。名前を呼んで褒めながらおやつを少量ずつ与えることで、「嫌なことがあってもそのあとにおやつをもらえる」と覚えさせてあげましょう。
餌の食いつきが悪いときの対策として
猫におやつをあげる重要な意義として、食欲増進に使える、というものがあります。
老猫や病気の前後、体調が悪いとき、夏バテなどで、猫ちゃんの食欲が落ちることはあります。
酷い場合、まったく何も食べられなくなってしまうこともあるでしょう。
そんなときに(ベストはもちろん総合栄養食の餌を食べられることなのですが)、何も食べないままでいるよりはおやつであっても何か食べられる方がずっとましです。
また、餌の中におやつを混ぜたり、液状のものならかけたりして、食べる気を起こさせるためにも使えます。
そのためにも、たくさんの種類のおやつをあらかじめ試しておいて、その猫ちゃんの大好物が何なのかを調べておきましょう。
猫へのおやつの与え方まとめ
猫のおやつには、様々な意義があります。
与えすぎにはくれぐれも注意して、上手におやつを活用してください。