猫の餌(食事)の基本
猫の食事の基本は、高たんぱく質・高脂肪・低炭水化物です。
したがって、犬のドッグフードで食事を代用することは出来ません。
一見同じように見えますが、犬と猫とでは主に必要とする栄養素が違うからです。
キャットフードを選ぶ際は、高たんぱく質・高脂肪・低炭水化物のものを選ぶようにしてください。
また、原材料に有害なものが含まれていないかどうかも重要なポイントです。
猫自身が喜んで食べるものを与える
いくら原材料を見て体にいいものが含まれていても、食べてくれなければ意味がありません。
様々な種類のキャットフードと試してみて、色々な種類のキャットフードが食べられるようにしておきましょう。
また、食いつきが良いものを、人間の食べ物の中から探すのも良いでしょう。
猫に与えていいもの・悪いもの・控えたほうがいいもの
ただし、喜んでたべるからといって猫にとって安全だとは限りません。
猫に与えてもいいもの・猫に与えてはいけないもの・猫に与えない方がいいものをそれぞれ把握しておきましょう。
猫に与えても良いもの
肉・魚
- ささみ
- 鳥の胸肉
- 牛肉
- 煮干し
肉類は高たんぱくですが、カルシウムがほとんどなく、リンが過剰です。
与えても構いませんが、与えすぎには注意しましょう。
煮干しはカルシウムが多く含まれているのでバランスが取れるのですが、マグネシウムも多く含まれているため下部尿路疾患を起こしやすくなります。与えすぎないようにしましょう。
卵・乳製品
- 卵黄
- 加熱した卵白
- チーズ
卵黄は高脂肪で消化率も良いので、子猫や成長期の猫に与えたいものです。
チーズは高たんぱく・高脂肪・高カルシウムの食材です。与えすぎに気を付けて与えるようにしましょう。
穀類・野菜
- おじや
- 加熱したかぼちゃ
- 加熱したにんじん
- 加熱したじゃがいも
ご飯は、おじやにすれば穀類の中で消化吸収率が高い食べ物です。
かぼちゃ、にんじん、じゃがいもは与えても構いませんが、よく加熱してすり潰して与えてあげましょう。
とはいえ、穀類や野菜は原則としてあまり必要ありません。炭水化物の一種である繊維が、腸の動きを活発にするので、たまに与えると良いでしょう。
猫に与えてはいけないもの
野菜類
- ネギ類
- にんにく
- ほうれん草
有名な話ですが、ネギ類全般は赤血球を壊す物質が含まれており、食べると中毒を起こします。
ほうれん草は、シュウ酸が多く含まれているので与えてはいけません。
骨
犬にはよく骨を与えますが、猫には与えてはいけません。
破片が口の中や内臓に刺さる危険性があります。
人間のお菓子
チョコレートやココアは特に、カカオ豆で中毒を起こします。
その他のお菓子も、猫にとっては塩分や糖分が強すぎます。決して与えないでください。
猫に与えない方が良いもの
塩分が強いもの
- パン
- バター
- うどん
- 干物
- かまぼこ
- ハム
これらは猫にとって塩分が多すぎるため、与えない方が良いでしょう。
嗜好性は高いため喜んで食べるのですが、猫の体にはよくありません。
消化の悪いもの
- 大豆
- 牛乳
- イカ
- タコ
- カニ
- エビ
- 刺身
- 内臓肉
- 生の白身
これらの食材は、消化が悪いため嘔吐や下痢を起こすことがあります。
刺身は喜んで食べますが、ビタミンを破壊する酵素が含まれています。食べすぎると運動機能障害が起きます。
牛乳は栄養素自体は良いのですが、猫は乳糖を分解する酵素が少ないため2~3割の猫ちゃんが下痢をします。
まとめ
猫には、与えてはいけないもの・与えない方が良いものがたくさんあります。
与えても良いものでも、あげすぎは禁物です。
人間の食べ物を与えるときは、あくまでスキンシップの一環としてに留めましょう。
基本的には、猫用のキャットフードを与える方が無難です。