子猫へのミルクの与え方
子猫は、生後4週齢くらいまではミルクを飲んで過ごします。
大変な手間がかかりますが、母猫の代わりにたっぷりとミルクを与えてあげてください。
子猫はいつまでミルクを与える?
猫の離乳の時期は、生後6~10週齢くらいのあいだです。
生後6~8週齢くらいのあいだに、ほとんどの子猫が固形物を食べられるようになります。
つまり、完全にミルクからのみ栄養を取る期間は生後5週齢ほどまで。
離乳食を固形の餌に移行させながら、ミルクも飲むのが生後6~8週齢くらいのあいだだと考えてください。
子猫にミルクを飲ませる量は?
子猫にミルクを飲ませる量は、体重によって異なります。
哺乳瓶に入れるのは10~20㏄程度で、それを飲めるだけ飲ませてあげるという形にしましょう。
子猫にミルクを飲ませる回数は?
子猫にミルクを飲ませる回数も、成長具合によって異なります。
生後1週齢までは一日に6~8回、2~3時間おきに夜間も与えます。
生後2週齢を過ぎた頃から、間隔をもう少し空けていきます。一日に5~6回、4~5時間おきに与えましょう。
子猫にミルクを飲ませるときの注意点
子猫にミルクを飲ませてあげるときは、注意しなければならないことがたくさんあります。
順にみていきましょう。
ミルクは一回一回新しく作る
ミルクは、与えるごとに新しく作りましょう。
最初の方は余ってもったいないかもしれませんが、衛生的にも毎回哺乳瓶を消毒する必要がありますし、毎回ミルクを作り直してあげる必要があります。
一回一回、必要な量をきちんと飲めているか(体重が順調に増えているか)をチェックしながら、一回ごとに新しく作ってあげましょう。
ミルクの温度は38~40℃
子猫に飲ませるミルクの量は、母猫の母乳と同じ38~40℃に測ってあげてください。
子猫の口内は敏感なので、熱すぎると火傷してしまいます。
かといってぬるすぎても飲みません。
温度計を準備して、正確に測って飲ませてあげましょう。
ミルクを飲ませるときは子猫を温める
また、ミルクを飲ませるときに、子猫自身も保温してあげてください。
体が冷えていると胃腸の働きが鈍り、ミルクを飲まないことがあります。
子猫はうつぶせの状態でミルクを飲ませる
子猫に、仰向けの状態でミルクを飲ませるのは避けましょう。
仰向けでいるとミルクが気管に入ったりして危険です。
少しずつ飲ませる
無理に飲ませようとしたり、一気にたくさんのミルクを子猫の口に入れると、窒息や肺炎の原因になってしまいます。
あくまで子猫自身に自分から吸い付かせるように、ゆっくりゆっくりほんの少しずつ飲ませてあげてください。
子猫のミルクの与え方についてまとめ
子猫にミルクを与えるのは、大変な手間がかかりますし、デリケートな作業です。
何人かで協力して、交代して行うのも良いでしょう。
そのときは、触り方や与え方を統一して、問題がでないようにしてください。