テトラを飼う際に必要な飼育環境
まず、テトラを飼う際に、どれぐらいの水槽や水草などの用品、適切な水質を確認してみましょう。
初心者におすすめしたいテトラの飼育に適した水槽のサイズは、60cm規格水槽。
小さい魚なので、水槽も小さいので飼えるのでは?と思いますが、小さい水槽は手入れが大変なので、初心者は60cmサイズが良いです。
水槽の大きさは大きめがオススメ。その理由
水槽の大きさは60㎝水槽がいい、というのを書きましたが、その理由は『水質が保ちやすい』という点にあります。
一軒家であれば、ある程度融通が利く家庭も多いので、大きめの水槽をオススメします。
ですが、逆に60㎝を超えていくと、清掃の際の手間や、入れ替える水の量が増えるため、アパートなどの場合はそれ以上でも、それ以下もオススメできません。
大き目のものは水質の変化が少ない
60cm水槽の場合、水の量が約55L~65Lほど入ります。
※60x30x36cmの水槽で計算
多くの水が入っている水槽であれば、小さな水槽よりも水質の変化が少なくて済みます。
沈殿槽などを作ることによって、さらに水質の変化を減らして、清掃の負担を減らすことが出来ます。
また、小さい水槽の場合、魚自身が出した排泄物でアンモニア濃度などが高くなり、弱ることが多いです。
バクテリアなどで中和出来る、という業者は多いのですが、バクテリアを定期的に入れないと分解が間に合わないなどがあり、初心者は小さい水槽は向きません。
温度変化も緩やかになり、テトラの負担が減る
やかんでお湯を沸かす時を思い浮かべればわかりやすいですが、水の量が多ければ、それだけ時間がお湯になるまで時間がかかります。
それと同様に、大きな水槽であれば、室内でエアコンや暖房をつけたときでも温度変化が緩やかになるため、テトラへの負担が減るのです。
テトラの仲間は熱帯地域に多く生息するため、特に冬場で大きな利点だと考えられます。
水変え時の水温変化に要注意
ある程度日数が立つと、水替えをすることになると思いますが、水温の変化には要注意しましょう。
新しい水に入れ替えるときは、今ある水をそのままバケツなどに移しながらテトラを移動させてあげる必要があります。
その時のために、水槽の水が7割程度入るバケツを用意しておくと良いですね。
水槽の大きさに合ったエアポンプは必須
水槽の大きさにあったエアポンプが必要になります。
60㎝水槽であれば、水槽用エアレーションセットなどセットになっている物もあるので、比較的そろえやすいです。
岩場や水草などでテトラのストレス軽減
テトラは、カラシン科の小型から中型の種類の一部で、ほとんどのテトラは小さいです。
小さい魚の多くは、岩場や水草などの隠れる場所を必要とします。
天敵がいない環境とはいえ、隠れる場所がなければ休まるところが少ないので、ストレスが多く寿命が短くなると言われています。(所説あるようです)
また、アクアリウムの景観も水草を入れることにより、よくなるので、水草などを用意しましょう。
ろ過装置はほとんどの場合で必須
良質な地下水を常に流れ続けれられる環境など、特殊な場合を除きろ過装置は必須です。
ろ過装置とエアーレーション装置が一体化しているものや、別々のものがあるので、水槽に合った物を使いましょう。
また、夏場になるとろ過装置に苔が生えたり、餌の詰まりが起きて腐る、という事があるので、予備を用意しておくのが無難です。
モンモリロナイトなど、腐敗を防ぐ効果のあるものを底材に使うことで、餌が腐るなどを回避する水槽環境を作り上げることも可能です。
テトラの種類によって水槽環境は少し異なるが、気にする種類は少ない
テトラは、アクアリウムの中で飼われる生物として代表的なのは、水槽への適応性が高いのが理由の一つです。
比較的、テトラへの負担の少ない水槽環境作りをしてあげれば、飼うのは難しくありません。
ただし、『海水魚』と『淡水魚』の違いは気にしておく必要があります。
淡水魚を海水に入れてしまうと、浸透圧の違いや、腎臓の処理がオーバーしてしまい短命になったり、病気になりやすいので注意が必要。
環境をそろえて飼うことが出来る魚ですが、その点などには注意をしておきましょう。
病気になったテトラがいるとほかのテトラにも影響が
テトラの水槽環境で忘れてはいけないのは、病気になったテトラがいるかどうかです。
明らかに様子がおかしいテトラがいたら、早めに隔離して、水槽の水を入れ替えましょう。
水槽の中は大きな自然環境と違い、いくら注意をしたり、ろ過や清掃をしていも、病気の原因が残りやすいので、1匹でも病気になると、病気の感染が起きやすいです。
この点でも、大きな水槽の方が水にある病気の原因物質の割合が少なくなるので、病気にも強くなります。