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水槽で水生生物を初めて飼育するなら何がオススメ?

水槽で水生生物を初めて飼育するなら何がオススメ?

渚 ナギサ  

水槽で水生生物を何か飼育したいけれど、初心者にオススメの水生生物が何かがわからないから飼い始めれない。という人も少なくないと思います。哺乳類よりも近所に迷惑をかけづらい水生生物ですが初めて飼育するなら何がよいのでしょうか?

水槽の大きさにより飼える生き物が変わる

まず初めに、持っている水槽がある人はそのサイズによって飼える生物が変わる事を知っておきましょう。
かなり小さいサイズだと、飼える水生生物は限られてきます。
主な理由は2つ。
1つは水質管理の難しさ。
もう1つは魚などの水生生物にストレスがかかる。
という事です。

水質管理に関しては、小さい水槽では水の量が少ないため、小さな汚れでも水質が一気に悪くなる可能性があります。餌などの量がかなり難しくなるので、水草などの水生植物などに限られてきます。
他にも魚などの場合、エアーポンプ(水に空気を入れる装置)の種類が限られ、水生生物の空気の適正量に合わない可能性があるなど、様々な問題があります。
水質管理は直接水生生物のストレスにつながるため、初心者には向いていません。

逆に大きな水槽がある場合は、水を張った場合でもある程度空気の循環が出来るので、いろいろな水生生物を飼育することが可能です。
また、水の量が多いので、小さい水槽と比べて同じ量の汚れが水生生物に与える影響も少なくて済みます。
一人暮らしの人など、世話が出来ないことが多い人は大きめの水槽の方が良いでしょう。

水生生物初心者にオススメの水生生物

初めて水生生物を飼う時にオススメはこちら。

  • グッピー
  • コリドラス
  • メダカ
  • テトラ
  • ウーパー・ルーパー
  • 金魚
  • ドジョウ
  • フグ

カメやクラゲなどが簡単といわれる事もありますが、意外と慣れた人向けの水生生物です。
カメやクラゲは水質に敏感で、水質管理を怠るとストレスなどで弱ってしまったり、死んでしまうことが多いので、初心者は避けた方が良いでしょう。

また、どの水生生物でも共通して苦手なことは『急な温度変化』と『1日の温度変化が激しい』という事です。
自然界でも、水温の温度変化はある程度ありますが、夏場や冬場などの室温の変化で、水温も大きく変わり水生生物にとって大きなストレスになる可能性があります。
水槽で飼う場合は、水温と室温両方に気を使っておきましょう。

グッピー・コリドラス

グッピー&コリドラス
グッピーに関しては『水生生物はグッピーに始まりグッピーに終わる』と言われるほどメジャーで初心者にオススメな水生生物。
かなり体が丈夫で、なんと水道水でも飼えちゃいます。
※水道水の塩素がある状態は可能ですが、オススメはしません。

コリドラスに関してもグッピーほどとは言いませんが、体が丈夫なのでオススメです。
底物と言われる『水槽の下の方にいる』魚なので、グッピーとコリドラスを最初に飼い始める人は多いですね。

メダカ

メダカ
メダカは川で捕まえてくるイメージがありますが、ペットショップやアクアリウムショップなどで取り扱いがある水生生物です。
川などにいるメダカは数が少なくなっている地域もあるので、捕まえてくるのではなく購入が良いでしょう。

基本的に川の中でも、水流が少ないところで過ごしているメダカなので、無理にエアレーションなどで水流を作る必要がないので、空気の量や水の汚れなどに注意をして飼育するのが良いでしょう。

水温も水温を冬場は一定に保つヒーターと夏場は部屋のエアコンで管理がある程度までできるので飼いやすいです。
飼育に関しては、多くの餌の種類や水質管理の道具もそろっているので、初心者でも安心です。

テトラ

ネオンテトラ
テトラの中でも一番有名なのはネオンテトラ。
南米原産の小型魚類です。
こちらもメダカ同様道具をそろえれば、無理なく育てられる水生生物。
水槽で飼うのであれば、見栄えも良い種類も多いのでオススメです。

ウーパー・ルーパー

ウーパールーパー
一昔前に流行ったウーパールーパー。
飼育がある程度簡単であることも、流行の要因の一つでしょう。
幼魚や稚魚の場合は、イトミミズやアカムシといったものですが、ある程度まで大きくなったら人工飼料を与えることが出来るので、虫やミミズが苦手という人はある程度成長したウーパールーパーを飼うのが良いでしょう。

ウーパールーパーは暑さに弱いので、少し冷たいぐらいの水になるように調整する環境が必要です。

金魚

金魚
夏祭りの屋台や露天などで金魚すくいがあり、身近な水生生物の1種類。
初心者に向いているのは、アクアリウムショップなどで売られている金魚です。
屋台や露天で金魚すくいで出されている金魚は雑に扱われていることがおおいので、病気を持っていたり弱っていることがおおいので、初心者には少し不向きです。

屋台や露天の金魚すくいで入手した金魚の場合は特に、病気や寄生虫の駆除で薬浴を行うのが良いでしょう。
既に水槽で何か飼っている場合は、その病気が原因で全滅になる可能性もあります。

ドジョウ

ドジョウ
飼育が出来る水生生物の中でも、わりと丈夫な体質なので初心者向きの水生生物。
20cmほどまで大きくなるドジョウもいるので、なるべく大きめの水槽を用意できる人にオススメです。
ある程度慣れてきたらドジョウと金魚などを一緒に混泳させる事も可能なので、「単体で飼うのはちょっと」と言う人も楽しめる魚です。
ただし、小さい魚は捕食される可能性があるので、ドジョウの口より大きな魚を混泳させましょう。

フグ

ミドリフグ
少ない数で飼うのであれば、一部のフグも初心者向き。
色々な水生生物と一緒に入れてしまうと、フグがほかの生物を攻撃してしまう可能性がありますが、数がすくなければその心配は少ないです。

フグと一口に言っても、料亭で使われているトラフグやまふぐだけではなく、淡水魚のフグなど様々な種類がいます。
単体で飼うのであれば、アベニーパファーや、ミドリフグ、テトラオドン・ファハカなどが初心者向きです。
流木や水草などを入れて、水槽の見栄えも綺麗に見えるので、道具をそろえれば綺麗なアクアリウムを部屋に作ることが可能でしょう。

初心者向きの水生生物のまとめ

初心者向きの水生生物は、やはり『道具をそろえれば簡単に飼育しやすい』という点を一番重きを置くべきでしょう。
また、生命力が強いものは、一人暮らしでも飼いやすいという点もあります。

水生生物も学習をするので、餌を何度も上げているうちに、寄っていくと顔を出すなど愛着がわく点も多いのでかわいらしさは動物の比ではありません。

ただし、どんな生物でもそうですが、人が飼う以上ある程度手間がかかります。
水生生物の場合は餌もそうですが、水が汚れてきたら水の入れ替えなどの手間があるので、責任をもって飼えない場合はやめておく方が良いでしょう。

最近は、水の汚れなどはある程度機械で除去できるものもあるので、道具をそろえればそれほど難しくないとはいえ、無責任に飼って死なせてしまったり、飼えなくなって川に放したりすると生態系を崩す原因にもなるので、まずは飼い方をちゃんと知ってから飼い始めるのが必要です。

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