亀の飼い方の基礎
亀の飼育で多くの品種に共通する基本があります。
それは『水質管理』と『紫外線』です。
亀は水質に敏感で、汚い水を使っているとストレスで弱ってしまうなどの原因となり気を付けなければなりません。
餌や亀の排泄物などで、水が徐々に汚れていくので定期的に水の入れ替えを行うようにしましょう。
また、水道水のカルキなどもストレスになる場合もあるので、適切な対処を行う必要があります。
また、紫外線も必要です。
太陽などで日光浴をして、甲羅に栄養を与えています。
紫外線がなければ病気の原因ともなるので、日光浴や紫外線ライトで甲羅に栄養を与えられる状態を作ってあげましょう。
リクガメなどで一部水を必要としない種類もいるので、種類によって水質管理を気にしないものもいますが、食事などに気を使うなどが必要になります。
買うまでに用意する環境
亀を飼う際に絶対に必要なるのは水もそうですが、日光浴を行える陸場が必要です。
また、隠れられて安心が出来る場所を作って、ストレスを緩和させてあげるのも必要です。
陸場について
実際に売られている亀用の陸場もありますが、100円均一の道具で自作することも可能。
棚や人工芝を使って作る方法もあるようです。
使うものは『結束バンド』と『人工芝』と『棚』で作れます。
亀がけがをしないものであれば、人工芝以外にも耐水性に優れた床材は様々な物が100均に売られているので、見栄えなどが気になるなら変更可能です。
100均で購入したもので、薬品などが付着している量は少ないですが、工場や売り場のの汚れなどが付着している可能性が高いので、一度洗ってから組み立てる方が良いでしょう。
気になる人は、90度以上の熱湯を使うと殺菌まで可能です(鍋に入れて火をかけると、プラスチック製品が溶ける可能性があるのでNG)
汚れをとったら、結束バンドで組み立てるだけなので、難しくありません。
棚を使うのは下に空間が出来て『隠れ場所』になるためです。
隠れ場所について
隠れ家に関しては、上記で書いた通りあった方が良いです。
必須とは言いませんが、ストレス対策の一つとしてやっておいた方が良いでしょう。
1000円前後で売っているので、専用のものを使うのでもよいですし、手作りしても問題ありません。
砂地にする場合は、小さい植木鉢を埋めるなどでも代用出来るので100円で手作りもせずに作れたりします。
砂地や土は必須なの?
砂地や土は『床材』と総括されることが多いですが、これも隠れ家同様必須ではありません。
ですが、適した環境に近づけるのであればあった方が良い場合もあります。
繁殖(産卵)などを考える場合は必要です。
砂地はろ過装置の補助として使えたり、亀が潜る場所や陸地へ上がる補助にもなるので、愛用している人も少なくありません。
見た目も自然に見えるので部屋のレイアウトを考えるのであればメリットも大きいですね。
ですが、餌よりも小さいものを使っていると誤食をして腸などが詰まってしまうことがあったり、掃除の際に細かいゴミが残りやすいなどのデメリットもあります。
何より重たいので掃除が大変なのがデメリットです。
メリットが大きいと思えるのであれば、砂底を利用するのが良いでしょう。
餌の頻度はどれぐらい?
餌の頻度は、1日1回程度で考えておけば問題ありません。
亀の多くは雑食で、なんでも食べます。
食べ物としては、新鮮なにんじんやりんごなどの野菜、フルーツなどをあげて育てる方法と、人工餌で育てる方法があります。
基本的に人工餌の場合はバランスが取れている食事になるので他にあげるものはおやつと考えて少な目にしておきましょう。
野菜などを与える場合は、栄養のバランスを考えて与える必要があります。
雑食なのでササミやレバーなども食べるので、たんぱく質を与えるさいはバランスよく食べさせてあげるようにするのがいいですね!
冷蔵庫から出してすぐの食べ物はNG
亀は変温動物なので、温度変化にとても弱いです。
なので、冷蔵庫の中で冷えた野菜や肉をそのままあげてしまうと、体調を崩す原因となるので、必ず常温にもどしてからあげるようにする必要があります。
※亀の餌に関しては近日中にあらたに記事が加わる予定です。
亀を飼う時の注意点
亀を飼う上で何より気を付けたいのは脱走です。
水槽などで飼っていたら、脱走する心配が少ないと思われがちですが、水槽を洗うときに脱走したり、ベランダなどで飼っていたらそのまま脱走。なんてこともあります。
外出中に脱走をしてしまうととにかく大変。
小さい亀なら外に逃げてしまったら探し出すのはまず不可能!
野生の鳥や動物に持ち逃げされてしまっていることも少なくありません。
外に逃げ出して、飼い主がさみしい思いをするのもありますが、生態系を壊してしまう恐れがあるのも問題です。
現在は新たに飼うのには許可が必要なミドリガメが一時期大問題になっていました。
縁日でも売られていたほど一定年齢以上には身近なカメですね。
飼うなら責任をもってさいごまで
亀の寿命は、ちゃんと飼うと人より長生きする種類もいます。
途中で環境の変化のストレスや、様々な要因で弱ってなくなってしまうことも0ではありません。
ですが、それも亀を飼う上ではすべてを避けることはできません。
命を育てる、という責任をもって飼い始める心構えは忘れてはいけません。
飼い主が責任をもって飼い続けられる環境を作るのは大切なことだと思います。