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ゴールデンレトリーバーのしつけ。社会化期の注意点

あきら  

全ての犬種にとって重要な社会化期のしつけ。ゴールデンレトリーバーの場合は、どんなところに気を付けてしつけをしてあげれば良いのでしょうか?

社会化期とは?

社会化期とは、子犬の生後3ヶ月くらいの期間のことを指します。
この時期に様々な人や物に慣らし、多くの経験をさせてあげることで、社会に参加しやすい犬になるというものです。
生後3ヶ月の時期を過ぎてしまうと、しつけをしたり知らない経験をしたりするときに拒否反応が出るようになってしまいます。
この大切な時期に、子犬を様々なことに慣らしていきましょう。
社会化期の基本については、以下の記事を参考にしてください。

ゴールデンレトリーバーの社会化期のしつけの注意点

ゴールデンレトリーバーの社会化期のしつけには、ゴールデンレトリーバーならではの注意点があります。
一つずつ見ていきましょう。

関節に負担がかかる遊びは避けて

大型犬のため多くの運動量が必要となり、子犬の頃からたくさん遊んであげる必要があります。その分、子犬の頃から運動が出来る様々な場所に慣らしてあげる必要があります。公園、踏切、交通量の多い道、ドッグランなどです。
その際、関節に負担の掛ける遊びは避けてあげるようにしましょう。ゴールデンレトリーバーは関節、特に股関節に異常を起こしやすい犬種だからです。具体的には、その場でくるくるとスピンする動作や、高くジャンプするような動作を避けてあげましょう。子犬の頃から癖がついてしまえば、その分関節に負担をかけることになります。
関節に負担をかけない遊びといえば、池や川などでの水遊びに慣らしてあげるのも良いでしょう。

ドッグランデビューを見据えて社会化期を過ごす

一つ前の項でも触れましたが、多くの運動量を必要とするゴールデンレトリーバーにとってはドッグランに行くことはたいへん良い運動・楽しみになります。
早いうちから、ドッグランに参加することを見据えてしつけをしてあげてください。
ドッグランには当然他の犬もたくさんいるため、吠え癖をつけない・他の犬や人に慣らす・トイレトレーニングを完璧にするといったことです。
しつけをするときに、「今のうちの子はドッグランに連れて行って問題ないだろうか?」というのを、一つの成功の目安に考えると良いでしょう。

甘噛みやいたずらの対策

ゴールデンレトリーバーは元々撃ち落とした獲物を拾ってくる仕事をしていたため、子犬の頃の甘噛みやいたずらは多めの傾向にあります。
子犬の社会化期のうちに、しっかりとしつけてあげましょう。甘噛みやいたずらをやめさせるときの基本は、「無視をして、淡々と片づけをする」です。そうすることで、甘噛みをしても飼い主は構ってくれない・いたずらをしても楽しいことがないと学習するようになります。

社会化期のしつけには時間をかける

ゴールデンレトリーバーは頭は良いのですが、甘えん坊で遊び好きな性質が強く、しつけには時間が掛かると考えてよいでしょう。
社会化期のしつけをするときはたっぷりと時間をとって、根気よくしつけを行ってあげてください。

頭を使わせる習慣をつける

ゴールデンレトリーバーは頭のいい犬種です。それだけに、しつけでも遊びでも多少自分で考えて行動する面がないと飽きてしまいます。
豊富な種類のおもちゃを使ったり、おやつがどこに入っているか当てさせる遊びを取り入れるなどして、頭を使わせてあげてください。子犬の社会化期の頃から頭を使う機会が多いと、シニア犬になったときの老化を遅らせる効果もあります。

ゴールデンレトリーバーの社会化期のしつけまとめ

ゴールデンレトリーバーの社会化期には、気を付けてあげなくてはならないことがたくさんあります。
関節に負担をかけないこと、噛みクセをつけないこと、頭と体を使う習慣をしっかりとつけることを心掛けて、大切な社会化期のしつけを行ってあげてください。

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