子犬の社会化期のしつけの基本
社会化期とは、子犬の生後3ヶ月くらいの期間のことを指します。
この時期に様々な人や物に慣らし、多くの経験をさせてあげることで、社会に参加しやすい犬になるというものです。
生後3ヶ月の時期を過ぎてしまうと、しつけをしたり知らない経験をしたりするときに拒否反応が出るようになってしまいます。
この大切な時期に、子犬を様々なことに慣らしていきましょう。
社会化期の基本については、以下の記事を参考にしてください。
トイプードルの社会化期のしつけ
トイプードルの社会化期のしつけには、トイプードルならではの注意してあげなくてはならないことがあります。
詳しく見ていきましょう。
ブラッシングに慣れさせる
ふわふわの被毛が特徴的なトイプードルにとって、毎日のブラッシングは欠かせません。
特に社会化期の幼い時期から、コームやスリッカー、ブラッシングそのものによく慣らしておかないと後が大変です。
コームやスリッカーを早いうちから見せて慣らしておくのが良いでしょう。撫でてあげているときに少しずつブラッシングをして、本格的にブラッシングが必要になる前にちょこちょこ被毛の手入れをするのも良いでしょう。
被毛のブラッシングが出来なくなれば見た目もよくありませんし、トイプードルに多い皮膚病の原因にもなります。
下の記事を参照して、トイプードルのブラッシングについて・被毛についての知識を持っておいてください。
トリミングサロンで怯えないように
トイプードルは、月に一度はトリミングサロンでの被毛の手入れが必要な犬種です。
衛生的な必要性の他に、おしゃれなカットをして楽しむこともトイプードルを飼う醍醐味の一つと言えるでしょう。
そのためにも、トリミングサロンに行ったときに怯えないような社会化期の過ごし方をさせてあげてください。
具体的には、トリミングサロンには知らない人や犬もいます。知らない人や犬と会っても動揺しないように慣らしましょう。
また、シャンプーの匂いや感触・シャワーをすることにも慣れておかなければなりません。
トイプードルのトリミングについては、以下の記事を参照してください。
トイプードルの自宅でのお風呂の入れ方についても知っておきましょう。
旅行に連れて行くことを一つの目標に
トイプードルといえば、一緒に旅行やドッグカフェに行くことを楽しみにしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
トイプードルの社会化期のしつけを行うにあたって、「旅行に連れて行くためにはこれに慣れておかないと」というのを一つの目安にするのがおすすめです。
必ずしも一緒に旅行に行く必要はありませんが、ペットホテルに預けるよりは飼い主さんと一緒にいられた方がトイプードルにとっては安心できます。
具体的には、クレート、車、電車、知らない人や犬、知らない道、知らない風景に慣らしてあげると良いでしょう。
もちろん、まだ社会化期のしつけが完了していない時期に実際に旅行に連れて行くことはおすすめしません。
服を着せる必要があることも
トイプードルのふわふわの被毛を外のゴミや草、虫などから守るために、服を着せる必要があることもあります。
真夏や真冬は防熱・防寒対策として服を着せることも有効です。
そのために、社会化期の幼い時から服を着せることを見越して服に慣れさせてあげてください。
最初はタオルを使って遊ぶなど、布地そのものに慣らすところからで構いません。
目薬に慣れさせる
トイプードルが掛かりやすい病気として、流涙症(涙やけ)があります。
そのときのために、目薬を怖がらないようにしてあげないといけないということは頭に入れておいてください。
必要がないのに目薬を差すわけにもいきませんが、抱っこして大人しくさせた状態で目の周りを優しく触られることに慣れさせておくなどしてあげると良いでしょう。
トイプードルの社会化期のしつけまとめ
トイプードルの社会化期は丁寧なしつけが必要になります。
ブラッシングやトリミングなど被毛のお手入れを出来るようにするのと共に、「一緒に旅行に行けるくらい様々な物に慣らす」というのを一つの目標とすると良いでしょう。