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ハムスターのおやつ。おやつの種類は?適量は?

ハムスターのおやつ。おやつの種類は?適量は?

あきら  

ハムスターに与えて良いおやつの量は、判断が難しいところです。ハムスターの種類や体重と体格、性格によって与えて良いおやつの量は異なるからです。この記事では、ハムスターにおすすめのおやつと、ハムスターに与えるおやつの量の決め方について解説します。

ハムスターのおやつとは何か?

ハムスター自身にとっては、「餌」と「おやつ」の区別はありません。
雑食性ですし、何が栄養を摂るための餌で何が楽しみのためのおやつなのか区別することはできません。
ここでは、「おやつ」と言えば「栄養的には必要はないが、楽しみのために食べる嗜好性の高い食べ物」として定義します。
つまり、主食のペレットと同時に少量与えるべき野菜や動物性たんぱく質の食べ物(にぼしやミルワーム)は、餌として扱いますので、この記事では言及しません。
ハムスターの餌については、以下の記事をご覧ください。

ハムスターのおやつに与えて良いもの

当然、ハムスターにはおやつとして与えて良いものと悪いものがあります。
ここでは与えても良いものについて見ていきましょう。
ハムスターに与えてはいけない食べ物については、後日記事にします。

市販のハムスター用おやつ

まず与えることになるのが、市販のハムスター用のおやつになると思います。
その種類と、特徴について見ていきましょう。

ひまわりの種

ハムスターのおやつの中で、もっともポピュラーなものではないでしょうか。
まず最初に与えるおやつとしては、ひまわりの種がおすすめです。
ほとんど全てのハムスターが好物とするものですし、与えるのも簡単です。

木の実

クルミ、ピスタチオ、マカダミアナッツ、ピーナッツなどもハムスターはとても喜んで食べます。
以下におすすめしている商品は、様々な種類の木の実が入っている上に、殻付きなのでかじって遊ぶおもちゃとしても役立ちます。
ハムスターによっては、殻を割って中身を出すことが難しい子もいるので、遊び終わったら飼い主さんが中身を出してあげてください。

以下のように、既に殻がむいてある木の実の詰め合わせ商品もあります。

ドライフルーツ

ドライフルーツも、ハムスターは喜んで食べます。
ドライフルーツを選ぶときは、砂糖や添加物のついていない、果物を乾燥させただけのものを選んでください。
以下に紹介している商品は、砂糖など余計な添加物のない、単に果物を乾燥させただけのものなのでおすすめです。
嗜好性も高いです。

クッキー

ハムスター用クッキーは、食いつきの良い子が多いようです。
これも、着色料や香料などの余計な添加物が入っているものは避けるようにしてください。

果物

果物は、水分が多いので与えるときには注意が必要です。
一日以上ケージの中に放置して腐らせてしまわないように気を付けてあげてください。
また、水分が多いので、あげすぎるとお腹を壊してしまいます。
与えるときは、小指の第一関節程度の大きさに切ったものを、週一回までにしましょう。
与えても良い果物はイチゴ、メロン、リンゴ、ブドウ、バナナなどです。

ハムスターに与えるおやつの量は?

ハムスターのおやつには色々な種類があることはお伝えしました。
実は、ハムスターのおやつは「これくらい与える」という決まりはありません。
ハムスター一匹一匹によって適量が異なるのです。
では、どのようにおやつを与えてあげれば良いのでしょうか?

ハムスターの種類によっても与えていい量は違う

ハムスターの種類によって、おやつを与えても良い量は異なります。
ゴールデンハムスターは体が大きいので、ドワーフハムスター(ジャンガリアン、キャンベル、チャイニーズ、ロボロフスキー)に比べて与えても良いおやつの量は多いです。
ドワーフハムスターの場合は、体が小さいのでゴールデンハムスターより与えて良い量は少なくなります。
中でも特に体が小さいロボロフスキーハムスターの場合、与えて良いおやつの量はとても少なくなります。

体格・性格によっても与えていい量は違う

また、ハムスター一匹一匹体格も異なります。
小柄なハムスターなら当然餌の量もおやつの量も少なめにしなくてはなりません。
逆に大柄なハムスターなら、多めにおやつを与えても良いことになります。
それだけでなく、活発でいつも動き回っているハムスターとおっとりしていて寝ることの多いハムスターとでも、与えてもいいおやつの量は異なります。

基本的には、ごく少量ずつ

では、どのようにおやつを与える量を調整していけば良いのでしょうか?
まずは、ハムスターをよく観察して「おやつをたくさん与えても良さそう」か「おやつはあまりたくさん与えない方が良い」かあたりをつけましょう。
そして、まずはごく少量ずつ与えてみます。
具体的には、最初は数日にひとかけら(ひまわりの種なら二粒程度、ドライフルーツならひとかけら、ナッツ類なら一粒だけなど)与えてみます。
決して、飼い始めた初日からたっぷりとおやつを与える必要はありません。
まずは数日に一度ずつおやつを与えながら、そのおやつの量が適切かどうか見ていきます。

体重・体格をチェックしながら

まずは数日に一度ずつおやつを与えながら、体重と体格をチェックします。
まだ子供(生後三ヶ月未満)のハムスターなら、その時期の適正体重通り順調に増えていっているかをチェックします。
大人のハムスターなら、その種類のハムスターの適正体重に収まっているかをチェックします。

また、体格についてもチェックしなければなりません。
小さな体格のハムスターなら、適正体重より少し少なめでも健康的な体型でいられます。
逆に大きな体格のハムスターなら、適正体重より少し多めでも問題ない体型になるでしょう。
体重は参考にはなりますが、それよりも体格をよく見て太っているか適切な体型になっているかチェックしましょう。
心配な場合、動物病院で健康診断を受けさせ、太りすぎていないか・痩せすぎていないか獣医さんにチェックしてもらいましょう。

ハムスターの種類ごとの適正体重は以下の通りです。

  • ゴールデンハムスター……オス:85~130g、メス:95~150g
  • ジャンガリアンハムスター……オス:35~45g、メス:30~40g
  • ロボロフスキーハムスター……オス・メスともに15~30g
  • キャンベルハムスター……オス:35~45g、メス:30~40g
  • チャイニーズハムスター……オス:35~40g、メス:30~35g

ハムスターにおやつを与えるメリット

ハムスターにおやつを与える意義は、ただかわいいからだけではありません。
なんのためにハムスターにおやつを与えるのか、ということについて解説します。

慣れてもらうきっかけになる

おうちにお迎えしたばかりのときなどは、ハムスターにおやつを与えることは慣れてもらう絶好の機会になります。
お迎えして一週間を過ぎたら、ハムスターを驚かせないようにそーっと手を入れて、手からおやつを与えてみてください。
もちろん、怖がって逃げるようなら無理に手渡しするのはやめて、餌入れにおやつを入れておきましょう。
最初は怖がって手を噛むかもしれません。
そういうときは無理に手をかざしたままにしないで、そっとしておきましょう。
そのうちに慣れて、「手は怖くない」ということを覚えてくれます。
そうすれば、手からおやつを与えることも出来ますし、噛むこともなくなることが多いです。

嫌なことのご褒美に使える

病院に行くときは、外出せざるを得ないときがあると思います。
そういうときでも、ハムスターは外出を嫌がります。
そういった嫌なことが終わった後におやつを与えれば、多少の慰めになります。

ハムスターのおやつについてまとめ

ハムスターに与えて良いおやつの量を見極めるのは難しいことです。
体重や体格、運動量をよく見て、与えるおやつの量を決めましょう。
くれぐれもあげ過ぎと、おやつを腐らせないように気を付けてあげてください。

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