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ハムスターの適正体重。太りすぎにも痩せすぎにも注意

ハムスターの適正体重。太りすぎにも痩せすぎにも注意

あきら  

ハムスターの適正体重を、きちんと把握していますか?ころころに太ったハムスターは本当にかわいいですが、肥満も痩せすぎも万病のもとになります。飼っているハムスターが適正体重でなおかつ健康体かどうか、この記事をご覧になってチェックしてみてください。

ハムスターの適正体重

人間と同じく、ハムスターにも適正体重というものがあります。
ハムスターは生後3ヶ月で大人になりますので、生後3ヶ月目から定期的に体重を測り、適正体重におさまっているかチェックをしましょう。
体重を測る頻度は週に一回程度が良いでしょう。毎回同じ時間に測ります。
ハムスターが起き出してくる夕方の時間帯が良いでしょう。
しかし、体調を崩している場合は毎日測って漏らさず記録しておきましょう。
病院に連れて行って診察を受けるときの参考になります。

では、種類別のハムスターの適正体重についてみてみましょう。

ゴールデンハムスターの場合

ゴールデンハムスターの体長……オス:18cm、メス:19cm
ゴールデンハムスターの適正体重……オス:85~130g、メス:95~150g
ゴールデンハムスターの肥満体重……オス:180g、メス:200g

ジャンガリアン・キャンベルハムスターの場合

ジャンガリアン・キャンベルハムスターの体長……オス:7~12cm、メス:6~11cm
ジャンガリアン・キャンベルハムスターの適正体重……オス:35~45g、メス:30~40g
ジャンガリアン・キャンベルハムスターの肥満体重……オス:75g、メス:70g

ロボロフスキーハムスターの場合

ロボロフスキーハムスターの体長……7~10cm
ロボロフスキーハムスターの適正体重……15~30g
ロボロフスキーハムスターの肥満体重……50g

適正体重が必ずしも適切だとは限らない

まず、先ほどお伝えした適正体重がハムスターの健康の全てではないということを覚えておいてください。
ハムスターの体長の目安を併記したのはそのためです。
例えばゴールデンハムスターの平均的な体格は、体長がメスで19cm、体重が95~150gです。
しかし、個体によっては20cmほどの大きさになり、体重が200g近くに成長することもあります。
つまり、適正体重から多少離れていても、体格によっては健康的に問題のない場合もあるということです。
適正体重はあくまで参考程度に考えていてください。
とはいえ、それは体長や体格を加味して考えてくださいということであって、適正体重を無視しても良いというわけではありません。

ハムスターの体重の測り方

ハムスターの体重を測る時は、グラム単位で測れる測りと、ハムスターの体の大きさに合わせた箱を用意しましょう。
ドワーフハムスターなら、長めの紙コップなどが良いですよ。
ゴールデンハムスターなら、新聞紙などで作った箱が便利です。
測りの上でハムスターが動いてしまうようなら、ひまわりの種などを与えてみましょう。
種は食べるために剥く必要があるので、その時間じっとしていることが多いです。

ハムスターの体長の測り方

ハムスターの体長を測るのは少々苦労します。
ハムスター自身の大きさを直接測る方法としては、定規をハムスターの下に敷いて測ると良いでしょう。
他にも、間接的にハムスターの体長を測る方法があります。
ハムスターがケージの中にいるときに、ケージの端の方に寄ってくるのを待ちましょう。
ハムスターが横向きになったときに、ハムスターの鼻先と尻尾の先がどこからどこまでか見て、その長さをメジャーなどで素早く測ります。

ハムスターが太り過ぎている場合

ハムスターが太り過ぎているのはどんな状態なのか、またどのような対処をすればいいのか見てみましょう。

ハムスターの太りすぎとはどんな状態?

ハムスターが太り過ぎていると、以下のような状態になります。

  • 上から見て、体を伸ばしていても真ん丸になる
  • お腹が出ている
  • お腹と胸の毛が薄くなる
  • 手足の付け根が緩んでいる

毎日の健康チェックで、体の様子を確認しましょう。
お腹は確認するのが難しいですが、透明の入れ物に入れて下から見るとわかりやすいですよ。

ハムスターが太り過ぎている場合の対処

ハムスターが太り過ぎている場合、ダイエットをさせなければなりません。
とはいっても、主食のペレットを急に減らすことはよくありません。
必要な栄養素がとれなくなってしまいます。
あくまで少しずつ、ほんの少しずつ主食のペレットは減らしましょう。
減らすときも、適切な量(体重の7~10%)は下回らないようにしてください。

もしくは、以下に紹介しているハムスターのダイエットフードを使うのも良いでしょう。
餌を切り替える場合は、前の餌に新しい餌をほんの少し混ぜ、徐々に混ぜる量を多くしていきましょう。

それよりも減らすべきは、ひまわりの種やナッツ、果物類などのおやつです。
これまであげていた量を見直して、減らしていくようにしてあげてください。
家族で複数回おやつをあげている場合なども、注意が必要です。
家族間でおやつをあげた回数を共有し、あげすぎないようにしてください。
ハムスターのおやつについては、以下の記事を参考にしてください。

また、ダイエットのために運動をさせる必要もあります。
一日一回、三十分ほどを目安に、広いところに放して運動させてあげてください。
ただ、そのときに動き回らないからといって追いかけまわしたりすることはやめましょう。

ハムスターが太り過ぎているときの注意点

決して無理な食事制限をしない

ハムスターが太り過ぎているからといって、無理な食事制限は決してやめてください。
急激に餌を減らしすぎると、それだけで体調を崩してしまいます。
減らすのはあくまでもおやつです。主食のペレットはそもそも嗜好性がそこまで高くないため、あまり大幅に減らす必要はありません。
ただ、主食のペレットをこれまであげすぎている場合は、ほんの少しずつ減らしていきましょう。

冬場は多少太り気味くらいでよい

冬場は、野生のハムスターは冬眠するためにたくさんの栄養を蓄えます。
そのため、飼われているハムスターも本能的にたくさんの栄養を蓄えようとします。
そのような冬の時期に、無理やりダイエットをさせることはハムスターにとって非常にストレスになります。
ですから、冬場の時期は多少体重が多めでもあまり気にしないようにしてください。
ちなみに、冬場のハムスターの保温については以下の記事をご覧ください。

ハムスターが痩せすぎている場合

ハムスターが痩せ過ぎているのはどんな状態なのか、またどのような対処をすればいいのか見てみましょう。

ハムスターの痩せすぎとはどんな状態?

ハムスターが痩せ過ぎていると、以下のような状態になります。

  • 手足が骨ばっている
  • 動きが鈍く、よろめいたりする
  • 毛が抜けてくる

ハムスターが痩せすぎている場合の対処

餌を急に変えると、餌を食べなくなってしまうことがあります。
餌を変えた場合などは、元の餌に戻してあげてください。
逆に、餌を特に変えていないのに食べなくなってしまった場合は、嗜好性が高めの餌を与えてあげましょう。
野菜や動物性たんぱく質などです。
また、ペレットをすり潰してぬるま湯で練ってつくったペレット団子なども食べるようになることがあります。

ハムスターが痩せすぎているときの注意点

ハムスターが痩せすぎている場合、まずは病気やストレスを疑いましょう。
病気の場合は病院に連れて行ってあげて、ストレスならそのストレスの原因を取り除きます。
しかしいずれにせよ、明らかに痩せてしまっている時点ですぐに病院に連れて行ってあげてください。

ハムスターの適正体重についてまとめ

ハムスターの適正体重は種類ごとにありますが、それはあくまで目安です。
体格や体長を見て、その子にとっての適正体重を守れているかどうかを見てあげてください。
また、太り過ぎているだけならともかく、痩せすぎているようならすぐに病院に連れて行きましょう。

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