ハムスター小屋の掃除の基本
ハムスターの小屋を掃除する頻度は?
ハムスターの小屋を掃除してあげる頻度は、ハムスターの性格とケージの大きさなどによって異なります。
例えば床材の四分の三を交換するような掃除でも、ハムスターの性格やケージの大きさによってどれくらいの頻度でするか違います。
小さめのケージで、あちこちを汚すようなタイプの子、なおかつ掃除した直後でもすぐに寝床で眠れるような子なら、週一回掃除するのが理想です。
逆に大きめのケージを使っている場合、それだけ綺麗に保たれている場所も多いでしょう。その場合、掃除は二週間に一度程度でOKです。
また、ハムスターの中には特に神経質な子もいます。
掃除が終わった後、ケージの中を長い間落ち着きなく走り回っているような子は、掃除が大変なストレスになっているのでしょう。
その場合も、床材の四分の三を交換するような掃除は二週間に一度程度にしてあげましょう。
ハムスターは別の場所に離しておく
小屋の掃除をしている間、ハムスターは別の場所に移しておきます。
持ち運び出来るキャリーに入れておくのがおすすめです。
その時に、掃除する前のハムスターの匂いのついた床材を入れてあげましょう。
ハムスターが落ち着いて過ごすことが出来ます。
また、掃除の度にそのキャリーに入れておくことで、いざお出掛け(病院など)になったときに少しでも落ち着いて過ごすことが出来るようになります。
また、移動した場所が、直射日光が当たったり風が当たったりする場所でないかどうか気を付けてください。
加えて、キャリーに移している間、おやつやおもちゃを与えてあげると少しでもストレス軽減になります。
ハムスターが起きている時間に掃除をする
掃除をするときはハムスターを別の場所に移動させるのですから、掃除はハムスターが起きているときに行ってあげてください。
ハムスターは夜行性なので、夜に掃除してあげるといいでしょう。
寝ているときに、無理に起こして掃除をするのは止めましょう。
飼い始めたばかりのときは一ヵ月間掃除をしない
飼い始めたばかりのハムスターは、自分の匂いが感じられずに非常なストレスを感じます。
飼い始めた最初の一ヵ月は、掃除はしないでおきましょう。
最初の一ヵ月でしっかりと自分の匂いをつけさせてあげて、新しいおうちにも慣れてきた頃に最初の掃除を行います。
その間、トイレの掃除やおしっこや給水器から垂れた水で汚れた床材だけを三日に一度くらい替えてあげるようにします。
ハムスターに負担がかかることを理解する
掃除は、ハムスターにとても負担がかかるということを覚えておきましょう。
まずは、いつもと違うところに移動させられるというストレス。
もう一つは、自分の匂いがついた落ち着ける空間がいきなり自分の匂いが激減させられてしまうというストレスです。
更に、ハムスターがせっかく溜め込んだおやつや餌を捨てられてしまう(とられてしまう)というストレスもかかります。
お掃除は必要なことなのですが、ハムスターにこのようなストレスがかかっているということは覚えておいてください。
掃除が終わったあとはそっとしておいて、あまり構わないようにしてあげましょう。
掃除の後はおやつを与える
先述の通り、掃除が終わった後のハムスターはストレスに晒されます。
おやつをあげて、気持ちをなだめてあげましょう。
おやつを与えたあとはあまり構わず、そっとしておきましょう。
ハムスター小屋の掃除をする頻度
ハムスター小屋の掃除をする頻度については、先述お伝えした「ハムスターの性格」と、「目的によって違う」と言えます。
目的に応じて、適宜行う掃除・週一回行う掃除・月一回行う掃除があります。
順に見ていきましょう。
適宜行う掃除
ハムスターの体に害がありそうな場合は、見つけ次第掃除をします。
このときに関してはハムスターが寝ている隙などに、速やかに掃除してあげましょう。
水がこぼれているとき
給水器から水がこぼれているときなどは、気付いたそのときに濡れた床材を交換してあげましょう。
水によって湿気ることによって、床材にカビが生えたり、餌が腐ってしまう恐れがあります。
給水器の下に器を置いて、水がこぼれるのを防止するのも良いでしょう。
餌に糞やおしっこがついているとき
餌に糞やおしっこがついているときは、すぐに餌入れを掃除をしてあげましょう。
まれにですが、餌入れに入っている餌をある程度溜め込んだら、餌入れをトイレにする子もいます。
そういうときは、ケージが少し狭いのかもしれません。
ハムスターの大きさに対して、ケージが窮屈そうでないかどうか確認してあげてください。
野菜などを食べ残しているとき
野菜や果物など、生ものの餌を食べ残しているときはすぐに片付けてあげてください。
野菜や果物などに残った水分で、普通の餌も腐ってしまう恐れがあります。
腐ってしまったものをハムスターが食べると危険です。
トイレの外におしっこしているとき
トイレのしつけをしたい場合、トイレの外におしっこをしているときも適宜片付けてあげてください。
トイレ以外の場所についたおしっこ(のついた床材)を取り除いて、トイレにのみおしっこ(のついた床材)を残すことで、トイレを覚えることもあります。
ハムスターはトイレを一か所に決めることもありますが、基本的には飼い主さんの思い通りにはならないと考えてください。
無理にトイレを覚えさせようとするのはストレスになるので、トイレのしつけはほどほどにしておきましょう。
一週間に一度行う掃除
一週間に一回は、飼育用品を取り出して床材を交換する掃除を行います。
このときは、ハムスターを別のキャリーなどに移しておきましょう。
一週間に一回とお伝えしていますが、ケージが大きい場合(床材がたっぷりある)やハムスターが特に神経質な気質の場合などは、様子を見ながら二週間に一回になる場合もあります。
ケージの中の飼育用品を取り出す
ケージの中の飼育用品を、全て取り出します。
給水器、餌入れ、トイレ、回し車、ハウス、おもちゃなど、中にあるものはすべて取り出します。
このときに、故障がないかどうか・大きな汚れがないかどうかもチェックしておきましょう。
トイレ・餌入れ・給水器を洗う
トイレ・餌入れ・給水器を、週一回は丁寧に洗います。
人間用の洗剤は使わないようにしましょう。
万が一洗剤が残っていて舐めてしまうと危険ですし、ハムスターは匂いに敏感なので、残った匂いがストレスになってしまいます。
使う場合は、洗い流すときに十分気を付けてください。
トイレ・餌入れ・給水器以外にも、汚れが気になるものがあったら洗ってあげましょう。
洗った後は良く水気を拭き取り、完全に乾かしてから元に戻すようにします。
布製品の場合、ペット用の洗濯洗剤などもあります。
床材の四分の三を交換する
飼育用品を全て取り出したら、床材の四分の三を交換します。
汚れた部分を取り除いてあげて、四分の一の綺麗な部分をもう一度ケージの中に戻してあげましょう。
こうすることで多少ハムスター自身の匂いが残るので、少しでも安心することが出来ます。
逆にいうと、週一回の頻度で全ての床材を交換をすることは止めましょう。
自分の匂いが消えてしまうとストレスになりますし、「巣を荒らされた」と感じてしまいます。
ケージの中に元通りに飼育用品を配置する
ケージの中に新しい床材を追加し、綺麗に洗った飼育用品を元通りに配置してあげます。
出来るだけ、これまで置いていたのと全く同じ配置になるようにしてあげてください。
配置が変わると、それだけでハムスターのストレスになってしまいます。
一ヵ月に一度行う掃除
一ヵ月に一回程度は、床材を全て替えて全ての飼育用品を洗い、ケージを丸ごと洗う大掃除をしてあげます。
もちろんこの場合も、ケージの汚れ具合・ハムスターの性格によって二ヶ月に一回・三ヶ月に一回が適していることもあります。
全ての飼育用品を洗う
取り出した全ての飼育用品を、丁寧に水洗いしてあげましょう。
ダニやカビ、細菌の繁殖を防ぐためです。
ケージを丸洗いする
全ての飼育用品と床材を取り出して、ケージを分解して隅々まで水洗いします。
洗ったら、ペット用の消臭剤・殺菌剤で消毒をしてあげましょう。
天日干しもいいのですが、長い時間ハムスターがケージから離れることはストレスになります。
天日干しをする場合は、外遊びが好きなハムスターにしましょう。
ペット用の消臭剤・殺菌剤としては、赤ちゃんの哺乳瓶の消毒にも使える以下の商品がおすすめです。
ハムスター小屋の掃除についてまとめ
ハムスター小屋の掃除には、適宜行うもの・週一回行うもの・月一回行うものがあります。
ハムスターの様子や小屋の汚れ具合を見ながら、どれくらいの頻度で掃除するのが良いのか考えながら掃除してあげてください。