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うさぎが掛かりやすい病気。予防法は?

うさぎが掛かりやすい病気。予防法は?

あきら  

うさぎが掛かりやすい病気は、どのようなものがあるのでしょうか?原因は細菌感染や悪い飼育環境など、様々なものがあります。うさぎが掛かりやすい病気と、その予防法についてまとめました。今飼っているうさぎさんが健康でも、もしものときに早期発見できるように目を通しておいてください。

うさぎが掛かりやすい病気

うさぎが掛かりやすい病気はたくさんあります。
事前にどのような病気があるのか確認し、予防法についても頭に入れておいてください。
健康チェックのときにも、うさぎが掛かりやすい病気について意識しておくと良いでしょう。

皮膚の病気

皮膚炎

細菌や寄生虫、ホルモン異常などによって起こります。
フケが出たり、毛が抜けたり、痒いので自分で噛んで血が出たりします。
予防法としては、清潔な環境を保つこと、毎日の健康チェックで早めに気付いてあげることです。

ダニ

うさぎはダニがつくことがあります。感染すると耳を振ったり、後ろ足で耳をしょっちゅう掻いたりします。
酷くなるとかさぶたが出来たり、外耳炎を併発することもあります。
予防法としては、清潔な環境を保つことです。

足裏の皮膚炎

足の裏の毛が擦り切れて、かさぶたのような潰瘍が出来ます。
予防法としては、金網のケージだとなりやすいので、ケージにすのこをひいてあげることです。

皮下膿瘍

皮膚の下にしこり(膿が固まったもの)が出来ます。
顔に出来ている場合は、不正咬合が原因のこともあります。
予防法としては、歯の状態を日頃からチェックしてあげることです。

消化器の病気

毛球症

毛づくろいをして飲み込んだ毛を消化できず、消化管の中に溜まることで起こります。
食欲不振や便秘を起こし、水しか飲めなくなって衰弱してしまいます。
予防法としては、毎日のブラッシング・繊維の多い餌を与えること・適度な運動をさせることです。

コクシジウム症

コクシジウムは内部寄生虫で、食べ物や水から感染します。
肝臓型のコクシジウム症は、肝臓が腫れて機能が低下します。
腸型のコクシジウム症は、激しい下痢をおこしたり出血したりします。
予防法としては、感染しても症状が出ないように、日頃から食べ物や水・運動量に気を遣うことです。

腸炎

腸炎に掛かると、下痢を引き起こします。
原因としては細菌感染、食べすぎ、急激な環境の変化、中毒などがあります。
予防法としては、うさぎはデリケートな生き物だということを忘れずに接してあげることです。

食滞・鼓腸症

症状としては、急に食欲がなくなり、うずくまるようになります。
そして胃や腸にガスが溜まり、お腹が膨らみます。
予防法としては、日頃から牧草など繊維質の多い餌を与えることです。
餌を食べ過ぎないように注意したり、急激に餌を変えないことも対策の一つです。

口・歯の病気

不正咬合

うさぎの歯は一生伸び続けます。歯が綺麗に削れていなかったり、金網などを噛んで噛み合わせが悪くなると、不正咬合になってしまいます。
不正咬合があると餌がうまく食べられなくなったり、歯ぎしり、息が臭くなる、あごが腫れるなどの症状が出ます。
予防のためには、日頃から噛んで遊ぶおもちゃを与えたり、歯を削る牧草をたっぷり与えましょう。

呼吸器・循環器の病気

スナッフル

元々は鼻炎、副鼻腔炎のみをさしていましたが、最近では気管支炎・肺炎を含めてスナッフルと呼びます。
鼻水やくしゃみ、せきが出てきたり、呼吸音がおかしくなったらすぐに病院に連れて行きましょう。
予防法は、ストレスを与えないことです。

泌尿器・生殖器の病気

尿路結石

腎臓、尿管、膀胱、尿道からなる尿路に結石が出来る病気です。
おしっこが出にくくなったり、血尿・食欲不振などの症状が現れます。
予防法としては、普段から水をたくさん飲ませること、カルシウムを取らせすぎないことです。

子宮腺がん

遺伝やホルモンが原因となる病気なので、予防は難しい病気です。
最初は症状がありませんが、進行すると膣から分泌物が出たり、出血したりします。
予防法としては、動物病院の定期健診によって早期発見してあげることです。

乳腺がん

メスのうさぎの乳腺にしこりが出来ます。
原因はホルモン異常や遺伝なので、これも予防が難しいといえるでしょう。

神経・骨の病気

斜頸

首が片側に傾いたまま、元に戻らなくなります。
耳の奥の平衡器官がおかしくなることが原因です。また、首を支える筋肉や骨を痛めたとき、脳に障害が発生することにも原因となります。
予防法としては、高いところからうさぎさんが落ちないように、おうちの環境を整えてあげてください。

脊椎の損傷

脊椎や骨折、脱臼し、後ろ足がマヒしたり、おしっこが出来なくなったりします。死亡することもあります。
予防法としては、日頃からうさぎさんの扱いには注意して、うさぎがデリケートな生き物だということを忘れないことです。

全身感染症

パスツレラ症

パスツレラマルトシダという細菌が原因で起こります。
鼻炎、肺炎、皮膚炎、結膜炎、斜頸など様々な症状が起こります。
予防は、清潔で適正な温度の飼育環境を整えてあげることです。

うさぎがかかりやすい病気まとめ

うさぎが掛かりやすい病気はたくさんあります。
中にはホルモンや遺伝が原因でかかるものもあり、予防が難しい病気もあります。
しかし、うさぎさんを優しく扱う・飼育環境を清潔・適切にするだけで防げる病気もたくさんあります。
どんな病気があるのかと、その予防法について把握しておいてください。

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