うさぎが足ダンする心理
うさぎが足をダンダンと踏み鳴らす行為のことを、スタンピングといいます。
通称、足ダンと言われることの多いものですね。
では、その足ダン(スタンピング)をしているうさぎは、どのような心理状態にあるのでしょうか?
うさぎが足ダン(スタンピング)をするときの原因についてまとめました。
警戒信号としての足ダン
元々は、アナウサギが自然界で仲間のうさぎに危険を知らせるための信号として足ダン(スタンピング)を行っていました。
愛玩動物として家で飼われている場合でも、その習性は残っています。
怯えている
うさぎは、何かに怯えているときに足ダン(スタンピング)をすることが多々あります。
怖い音が聞こえたとき、見慣れないものを見たときなどです。
人間には特になんとも感じない音であっても、うさぎさんは耳が良いので恐怖を感じることもあります。
外から聞こえてくるちょっとした話し声や叫び声、車の音などに怯える子もいます。
ストレスを感じている
うさぎは、ストレスを感じやすい生き物です。
ケージ内・ケージ外のちょっとした環境の変化、発情してイライラする、トイレなどが汚れている、または綺麗すぎて自分の臭いがしない、餌が気に入らない、餌が少ない、など、些細なことでもストレスに繋がってしまいます。
一見怯えるような要素がないように見えるのに足ダン(スタンピング)をしているときは、うさぎさんにとって何かストレスになるものがないか、確認してみてください。
飼い主に構って欲しい
中には、飼い主さんに構ってほしくて足ダン(スタンピング)をする子もいます。
夜中、今まで大人しくしていたのに足ダンを始めたので飼い主さんが様子を見に行った……ということが何回か続くと、うさぎさんが「足ダンすれば構ってもらえる」と学習してしまうこともあります。
日頃からうさぎさんの様子をよく見ておいて、うさぎさんにとってストレスになる原因がなさそうな場合は、時には足ダン(スタンピング)を無視することも必要です。
とても嬉しい・興奮している
また、逆に嬉しい時・興奮しているときに足ダン(スタンピング)をすることもあります。
これは、足ダンする前後にぴょんぴょんと大きく跳ねたりしている場合は、楽しくて興奮しているのでしょう。
あまり興奮するようなら、はしゃぎすぎて怪我などをしてしまわないように、撫でて落ち着かせてあげてください。
体調が悪い時のサイン
また、体調が悪い時に足ダン(スタンピング)をするうさぎさんもいます。
そういうときは、体になんらかの異常が出ているはずです。健康チェックをしてあげて、異変がないか見てあげましょう。
何も思い当たる原因がないのに、足ダンが止まらない……という場合は、それをきっかけに動物病院へ健康診断を受けに行くのも良いでしょう。
足ダンしないうさぎもいる?
うさぎさんの中には、足ダン(スタンピング)をしない子・ほとんどしない子もいます。
足ダンの原因はストレスや不満であることが多いので、おっとりした子・細かいことにこだわらない性格の子に、足ダンをほとんどしないことがあるようです。
筆者の実家で飼っているうさぎも、余程のことがなければ足ダンをしない子です。
うさぎの足ダン(スタンピング)についてまとめ
うさぎの足ダン(スタンピング)は、うさぎさんからのメッセージであることが多くあります。
ただうるさくしているだけとは捉えずに、うさぎさんに不満やストレス、病気の兆候などがないかどうか、チェックしてあげてください。