犬の歯磨きは健康チェックもかねて
犬の歯磨きは、口内環境の悪化による口の病気を予防・早期発見する健康チェックの役割もあります。
まずは必要な道具を用意して、正しい手順で歯の表・裏まできれいに磨いてあげてください。
歯磨き用具を用意する
まずは必要な歯磨き用具を揃えます。
- 歯ブラシ
- 歯磨きペースト
- 歯磨きガム
歯ブラシ
歯ブラシは犬の口の大きさに合わせて、ペット用のものを用意します。
もしくは子供用のものなど、柔らかいものを選んでください。
歯磨きペースト
歯磨きペーストは必須ではありませんが、やはり上手く使えた方が効果的に汚れを落とすことが出来ます。
もちろん、犬用のものを用意してください。
歯磨きガム
週一回程度の歯磨きの他に、普段から歯磨きガムを与えてください。
噛むだけで歯磨き効果のあるものを使っておけば、どうしても歯磨きをさせてくれない場合にも役に立ちます。
また、歯磨きの際に歯の裏を磨くのに使います。
まずは口を触ることに慣れさせる
自然なことですが、いきなり歯磨きしようとすると犬は嫌がります。
まずは遊びながら口の周りを撫でたり、口の中を触ってあげたりして慣れさせてあげましょう。
子犬には歯石が付きにくいですが、子犬のときから歯磨きに慣れさせてあげることが重要です。
歯ブラシと歯磨きペーストを使って歯の表を磨く
腕の中に犬を抱え込むようにして、片手で唇をめくりあげて歯と歯茎が見えるようにします。
その状態で、歯の表の汚れを落としてください。
歯と歯茎の間に詰まったフードのかすなどは、指にガーゼを巻いたものでこすったり、爪の先で優しく取ってあげるとよいでしょう。
歯磨きガムで歯の裏を磨く
歯の表を磨き終わったら、裏も忘れず磨いてください。
口を開けさせ、噛むだけでも効果のある歯磨きガムを使って歯の見えないところをまんべんなく磨きましょう。
仕上げに歯磨き効果のあるおやつをあげる
一通り歯磨きが終わったら、歯磨き効果のあるおやつを与えるとよいでしょう。
ご褒美の意味合いも兼ねて、犬の好みのものを探してあげてください。
こんな口の状態には気を付けて
歯磨きの重要性についてお伝えしましたが、普段の健康チェックでも口内の様子を観察してください。
以上挙げるような状態になっている場合は、すぐに対策を取りましょう。
口臭がある
歯石が付いていると、口臭の原因となります。
歯についた歯垢をそのままにすると数日で歯石になってしまいます。
爪の先や、スケーラーという器具で取り除いてください。
歯石を取るのは犬も嫌がりますし、少々難しいので定期的に動物病院でお願いするのもよいでしょう。
歯石を放っておくと、歯肉炎・歯槽膿漏・歯根膜炎などの原因となります。
口の中を怪我していないか
歯を磨いた時に、うっかり口の中を傷付けてしまっていないかどうかも見てあげてください。
暴れる子は特に注意しましょう。
それがきっかけで歯磨きが嫌いになり、更に口内環境が悪くなる……という悪循環に陥るのは避けたいところです。
犬の口内環境は日頃から見てあげる
繰り返しになりますが、犬の口内環境は健康状態のバロメーターの一つです。
普段からこまめに口内の健康チェックをしてあげて、怖い病気を防いであげてください。