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犬との引っ越しは大変?移動や新居での対処術

犬との引っ越しは大変?移動や新居での対処術

渚 ナギサ  

犬を飼っているときに引っ越しをするのは、とても大変です。新居でご近所トラブルにならない為に、どうやって対処をすればいいのかなどをまとめてみました。筆者の体験談も交えて、犬への負担を減らす方法を紹介しています ...

犬を飼っていて引っ越しはどう大変?

荷物だけでも大変な引っ越し。でも、人以上にストレスがかかっているのは飼い犬というのはご存知ですか?

いつも通りに過ごしていたら、引っ越し屋さんなどの知らない人が良く出入りするようになるなど、今までの生活空間が侵略されていく。というのが犬から見た視点です。
そして引っ越し先によっては、長距離の移動。
唐突に訪れる知らない環境。知らない匂い。
犬は子供の様に「なんで?」となるばかりです。

人の言葉が分からないので、犬には『急に何かが変わった』としか捉えられないのです。
私たちで例えると言葉のわからない外国で、急に家を移転させられるようなもので不安は、自分たちの引っ越しの数倍大きいことを理解してあげなければなりません。

引っ越しの移動時の気遣い

長距離の移動の時に、犬に負担を減らしてあげることは大切です。
車の移動の場合は、できるだけ急ブレーキかけない。ケージにタオルをかける。十分な換気をする。犬の隣に飼い主が座る。
などの気遣いが出来ます。

中、大型犬などのケージに入れておく方が負担になる場合もあります。
その場合は、シートの上よりもなるべくシートの下に犬がいられるようにしてあげましょう。
シートの上だと、窓の外が見えてよいと思われがちですが、何か事故などが起きた場合シートベルトがつけられないためシートの下に犬がいた方が生存確率が高くなります。
万が一のことを考えて、なるべく下にいられるようにしてあげてください。

飛行機や船などの公共の乗り物を使った移動

飛行機や船など、公共の乗り物を使った移動もあります。
フェリーなどはペットルームなど飼い主が犬と一緒にいられる環境があるものもありますが、すべてがそうとは限りません。
飼い主が一緒にいられない環境の場合は『安心できるもの』をケージの中に一緒に入れてあげる様にしましょう。

普段寝ているペットシーツなど、匂いがついたものや、遊んだおもちゃなどが最適です。
大きすぎてケージに入れられないなどの場合は、飼い主さんの匂いがついた衣類(捨てる衣類)など、なるべく安心できるものを渡しておきましょう。

新居での注意点と対処法

犬は新しい環境に引っ越しをして、慣れるまで早い子で1か月、平均でも3か月かかると言われています。
その間はなるべく留守番をさせないなど、気を付けてあげられると良いですね。

夜泣きをしてしまう場合

引っ越しをしたら犬が不安になって、今までしなかった夜泣きをしてしまう場合があります。
その場合は、心を鬼にして構わないようにしましょう。
構ってしまうと『呼んだら来てくれる』と認識してしまうので、夜泣きが収まらなくなってしまいます。

筆者の飼っていた犬も、この症状で失敗してしまいました。
その場合シーツトレーニングなどが有効です。
ケージや犬小屋の窓にシーツをかぶせて、外の情報を少なくすることで安心感を与えて夜泣きを減らす方法です。
シーツをかぶせても、ケージの中に巻き込んでしまうことがあるので、縛るなどの対策をしておきましょう。

新しい音に慣れさせる

新しい環境には新しい音がつきものです。
無駄吠えの原因となりますので、無駄吠え防止の訓練が必要です。
物音に何か反応したときに、早めに飼い主さんが待てなどの命令をだして意識をそらしてあげることが大切です。

散歩などの時間を固定せずにいろいろな環境を見せる

ある程度の期間がたち、慣れてきたら時間を変えて散歩に出してあげましょう。
人が感じるのと同じように、昼と夜で同じ道が違うように見えることがあります。
散歩などで自分が今いる場所がどんなところか、を知っておくことで犬の安心感を与えることが出来ます。

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