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犬のブラッシングについて。流れを押さえておこう!

犬のブラッシングについて。流れを押さえておこう!

あきら  

トイプードルやポメラニアン、ゴールデンレトリーバーなど、多くの犬種は毎日のブラッシングが必要です。子犬の頃から毎日ブラッシングしてあげて、綺麗な被毛と健康な皮膚を保ちましょう。この記事では、ブラッシングの流れについてまとめました。

犬のブラッシングをする意義

犬をブラッシングしてあげることには、いくつかの意義があります。

被毛を綺麗に保つ

もちろんのことですが、ブラッシングしてあげることによって被毛の状態を綺麗に保つことが出来ます。
被毛の状態が汚いままだと、見た目が悪いばかりか、衛生的にも良くありません。

皮膚の状態を健康に保つ

被毛の状態が悪いと、通気性が悪くなります。
その結果、皮膚への影響もあります。被毛の状態が悪いと、皮膚病にもつながります。

抜け毛を少なくする

毎日こまめにブラッシングしてあげることで、毎日の抜け毛も減らすことが出来ます。
ゴールデンレトリーバーなど、抜け毛が多い犬種では、しっかりブラッシングをしてあげないとあちこちに抜け毛が散らばることになります。

犬のブラッシングの基本

犬のブラッシングはいつから始める?

犬のブラッシングは、子犬の頃から始めましょう。
お迎えしてからしばらくして、お家や飼い主さんに慣れてきたらスキンシップを兼ねて毎日ブラッシングしてあげましょう。
もちろん、最初は嫌がる子もいます。
そういう場合は、まずは手で被毛を整えてあげましょう。
被毛を触られることに慣れたら、コームやスリッカーブラシの存在そのものに慣れさせてあげます。
少しずつ、ブラッシングが出来る子に育てましょう。
ブラッシングが終わったらおやつをあげるなどすると良いですね。

犬のブラッシングはどれくらいの頻度で?

犬のブラッシングは、基本的に短毛種でも長毛種でも毎日してあげます。
なぜかというと、体を触ってあげること自体が健康チェックになるからです。
毎日触ってあげていれば、何か変化があったときにすぐに気付いてあげることが出来ます。

準備するもの

  1. コーム(二種類)
  2. スリッカーブラシ

コームは主におおまかな毛を整えるときや、細かい場所をお手入れするのに使います。目の粗いものと、目の細かいものの二種類を用意しておくとよいでしょう。スリッカーブラシは毛玉や引っかかったところを優しくほぐすために使ってください。では、具体的なブラッシング方法についてみていきましょう。

コームで全体の毛をブラッシング

まずはコームで、犬が嫌がらないところから梳かしてください。背中やお尻がいいでしょう。コームはあくまで軽くもち、痛くないように優しく梳いてあげます。毛玉や引っかかるところがあったら、一旦そのままにしておいてください。

コームで全体の毛をブラッシング

スリッカーブラシで細かいところをブラッシング

毛が一方向にだいたい解れたら、逆方向・90度違う方向など、全方向から梳いてあげましょう。全方向からブラッシングしてあげると、ふわふわに仕上がりやすくなります。

頑固なもつれは指で優しく解いてから

犬が痛がらないように、優しくゆっくりと梳かしてあげましょう。
コームに引っかかるようなもつれや毛玉は、指で優しくときほぐしてから、毛先の方から少しずつコームで梳いてあげてください。絡まった紐を解く要領で、根気よく梳かしてあげましょう。ツバキ油などで出来たブラッシングスプレーを使うのも良いでしょう。

犬の体の部位ごとの梳かし方

では、体の各部位をブラッシングするときの手順について確認しておきましょう。

胴体

おそらく最も梳かしやすい部位です。前後左右に全方向から梳かしましょう。

お尻

お尻を梳かすことが抵抗の少ない子もいます。胴体が上手くブラッシング出来なかった場合、顔に一番遠いお尻から試してみましょう。

後ろ足

付け根を掴んで、動かないように支えながら梳かしてください。

前足

犬の関節は横に曲がらないので、まっすぐ前に持ち上げて梳かしてあげましょう。
内側は特に毛玉が出来やすいので丁寧に。

顎~胸

片手で顎や顔を押さえて梳かしましょう。

マズルを優しく持って、額から後頭部に向かってブラッシングしてあげます。

耳を優しく掴んで梳かします。引っ張らないように気を付けてください。まだ慣れていなくて大人しくしてくれない場合、指を使うことから根気よく慣らしてあげてください。
耳の裏を忘れないように気を付けてください。

尻尾

片方の手で尻尾の根元を掴んで梳かしてあげましょう。
引っ張らないように気を付けてあげてください。

スリッカーブラシは先端が目に当たる可能性があるので、コームを使う方が無難です。

犬をブラッシングするときの注意点

基本的にハサミは使わない

基本的に、被毛が絡まっていてもハサミは使わないようにしましょう。
被毛の見た目が悪くなってしまいますし、何より犬にとって危険です。
カットが必要なほど被毛が絡まってしまった場合は、トリミングサロンにお願いするのが良いでしょう。

先端が犬の皮膚に当たらないように

コームやスリッカーブラシの先端が、犬の皮膚に当たらないようにしてあげましょう。
何度も繰り返し先端が皮膚に当たれば、当然ながら痛みが出てきてしまいます。
特に足の付け根や耳や、皮膚が薄いので気を付けてあげてください。

手首に力を入れない

ブラッシングするときは、コームやスリッカーブラシを持った手や手首に力を入れないようにしましょう。
力を入れてしまうと、被毛を引っ張ってしまうことになります。
被毛が引っかかるようなら、まずは指で優しくほどいてください。

犬のブラッシングについてまとめ

多くの犬種の犬にとって、ブラッシングは欠かせません。
毎日のブラッシングがわんちゃんにとっても苦にならないように、子犬の頃からスキンシップの一環として取り入れてあげましょう。

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