犬の発情とは
個体差はありますが、子犬は生後6~9ヶ月になると性的に成熟してきます。
発情期になると外陰部が腫れて、出血が見られます。最初のうちは人間と同じように出血が不規則だったり、ほんの少量だったりと安定しないこともあります。
初回の発情からあとは、次に解説するサイクルが6~8ヶ月でやってきます。
犬の発情のサイクル
犬の発情は、次のようなサイクルでやってきます。
無発情(卵巣の活動休止/3~6ヶ月)
発情していない期間です。このときは卵巣が活動を休止しています。
発情期前(交尾準備期間/7~10日間)
このときに出血が始まり、14日間続きます。つまり、次の発情期(受精可能な期間)まで跨って出血は続きます。
外陰部が腫れてオスを引き寄せますが、交尾はまだできません。
発情期(受精可能な期間/8~14日間)
発情期に入ると、発情期前に開始した出血が数日で止まります。
発情期の最初の2~3日間に排卵があり、約4日間受精が可能です。この時期に交尾をすれば、妊娠の可能性があります。
発情休止(妊娠期間/2~3ヶ月)
この時期になると、オスを受け入れなくなります。
発情期に受精していれば、この時期が妊娠期間です。また、妊娠していないのにその兆しが現れる偽妊娠のいう状態になることもあります。
発情期に必要なケア・注意点
メスの犬をお迎えしたら、最初の発情に備えて、道具と心の準備をしておきましょう。
では、具体的に何を用意してあげ、何を注意してあげるべきなのでしょうか。
生理用パンツを履かせる
犬用の生理用パンツを履かせて、出血のケアをしてあげましょう。
出血量も時期や犬のよって違うので、こまめに様子を見て替えてあげましょう。
オスを近づけない
発情中のメスのフェロモンをオスが嗅ぎつけると、興奮してコントロールが効かなくなってしまいます。
望まない妊娠を防ぐためにも、散歩のときや近所のオス犬には注意してあげましょう。
公共の場に行かない
発情中は、ドッグランやドッグカフェ、トリミングサロンなどに行かないようにしましょう。
そこにいる犬の数が多い分、オスを興奮させてしまったら手をつけるのが大変です。
犬の体を清潔にしてあげる
発情中に限りませんが、犬の体は清潔に保ってあげましょう。
発情中は子宮内や膣内の自浄作用は低下してしまいます。清潔にして、感染症などに注意しましょう。
犬の発情まとめ
メスの犬にとって、発情は避けられない期間です。であると同時に、子供を欲しいと思うならとても大事な期間でもあります。
メスの犬の体をいたわるのと同時に、オスの犬の飼い主さんも他人事とは思わず適切に接してあげてください。