子犬のトイレトレーニングの基本
子犬のトイレトレーニングには時間がかかる
子犬のトイレトレーニングは、基本的に時間がかかると思っておきましょう。
トイレトレーニングはお迎えしたそのときから始めますが、そのときの犬は赤ちゃんであることが多いでしょう。
つまり、時間がかかって当然です。
中にはすぐにトイレを覚えてしまうお利巧な子もいますが、多くの場合そんなに上手くはいきません。
多くの飼い主が頭を悩ませるトイレトレーニングですが、正しいやり方でトレーニングしていればいつかは出来るようになるので、気長に頑張りましょう。
お迎えしたばかりの家に馴染むのが遅い子犬もいる
子犬のトイレトレーニングが上手くいかない一因として、そもそもその子犬がまだお迎えされたお家に馴染んでいないということがあります。臆病な性格の子や、神経質な性格の子ならなおさらです。
馴染んで、リラックス出来る状態でないお家で、トイレをお利巧に覚えるはずがありません。
それに、あなたが愛情持って子犬に接してあげているのなら、それは飼い主さんのせいではありません。その子の個性です。
なかなかトイレトレーニングが上手くいかないようなら、「まだお家になれていないのかな」とゆったり構えてあげてください。
ただし、その間トイレトレーニングを行わないと、トイレ以外の場所で排泄するのが子犬の習慣になってしまいます。
上手くいかないことが分かっていてやるのは辛いかもしれませんが、トイレトレーニング自体はお迎えしたときから必ず行いましょう。
子犬のトイレトレーニングにかかる期間
子犬のトイレトレーニングにかかる期間は、二週間~一ヵ月程度です。
もちろん個体差がありますので、もっと早く覚えてしまう子もいれば、もっと時間がかかる子もいます。
ただし、一ヵ月以上かかってもトイレを覚えない場合は、しつけ教室に通うことをお勧めします。
あまり長い間トイレトレーニングを行うことは、飼い主さんにとって相当のストレスになります。
それが原因で育犬ノイローゼになってしまう人さえいます。
一人で抱え込まないで、プロの手を借りましょう。
トイレトレーニングに必要な道具
- トイレ本体
- トイレシーツ
- ケージやハウス
- サークル
- おやつ
- 掃除グッズ
まずはサークルを組み立て、その中に一面にトイレシーツを隙間なく敷き詰めます。
トイレシーツを敷いたトイレも用意しておきます。
そのすぐ隣にケージやハウスを用意し、そこで落ち着いて過ごさせてあげることになります(詳しくは手順のところで説明します)。
おやつは、上手くトイレが出来たときのご褒美に使います。
掃除グッズは、失敗してしまったときにすぐに掃除出来るように準備しておきましょう。
トイレトレーニングの手順
では、具体的なトイレトレーニングの手順を見ていきましょう。
トイレ(最初はサークル内にトイレシーツを敷き詰めたもの)を設置する
まずは、ケージやハウスのすぐ隣(すぐに連れていける場所)にトイレを設置します。
最初は、サークル内にトイレシーツを敷き詰めたものをトイレとして使用します。
サークル内でトイレが出来るようになってきたら、段々とトイレシーツの範囲を狭くしていきます。
最終的には、トイレの中に排泄が出来ることを目指します。
ケージやハウスの中で過ごさせる
そして、ケージやハウスの中で過ごさせてあげます。お迎えしてしばらくの間は、基本的にケージかハウスの中で過ごさせてあげるのが良いでしょう(室内散歩や遊ぶとき以外)。
また、はみ出して失敗してしまわないよう、トイレは広めにしておくと良いでしょう。
もし外にはみ出して排泄してしまう場合、トイレが体に比べて狭くないか見てあげてください。
排泄のサインを出したらトイレに連れて行く
そわそわする、床の匂いを嗅ぐなどの行動が、トイレのサインです。その場をくるくる回る子もいます。
最初は失敗してしまうのが前提で、観察して何がその子にとってトイレのサインなのかを見極めてあげましょう。
また、タイミングとしては寝起き・食後・遊んで興奮しているときなどによくトイレをします。
サインが出たら、トイレ内に連れて行きましょう。二十分くらいはトイレが出来るまで待ってあげます。
このとき、排泄した時間をメモしておくと良いでしょう。今後の参考になります。
トイレで排泄が出来たら、褒める
しばらくトイレ(トイレシーツを敷き詰めたサークル)の中に入れて、見守ってあげましょう。その時に、「がんばれ、がんばれ」「トイレ、トイレ」など声を掛けてあげるのも良いでしょう。上手くトイレが出来たら、たくさん褒めておやつをあげたり、撫でてあげたり、遊んであげてください。外に出して室内に放してあげるのもいいでしょう。
「ここでトイレをすればいいことがある」と覚えさせてあげるのです。
自発的にトイレに向かわせる
最初のうちは、トイレのサインが出たら飼い主さんがトイレに連れていってあげるのが良いでしょう。
ただ、ずっとそれを繰り返していると、「飼い主さんが連れて行ってくれる」と覚えてしまう恐れもあります。
慣れてきたら、自分で自発的にトイレに向かうことを待ってみましょう。
おやつで誘導するのも良い手段です。
トイレトレーニングの注意点
上記の手順を繰り返すのがトイレトレーニングですが、上手くするために注意点があります。詳しく見ていきましょう。
トイレを出来るようになっても、しばらくは褒め続ける
トイレトレーニングは、一度覚えても出来なくなってしまうこともあります。
生後10ヶ月くらいまでは、トイレが上手く出来たらしっかり褒めてあげるようにしてください。
トイレを失敗しても叱らない
トイレを失敗したときに肝心なのは、叱らないことです。決して叱らずに淡々と片付け、臭いを綺麗に消し去ってあげてください。トイレを失敗したときに叱ると怯えてしまい、隠れて排泄するようになってしまいます。その方がずっと厄介です。
すぐに掃除できる準備を
子犬のうちは、すぐにトイレの片づけを出来るような準備をしておいてください。消臭スプレーとふき取るシートをたくさんストックしておきましょう。しばらくの間は、トイレは失敗するものと思っておくと気が楽です。
トイレ以外の場所は、臭いを取っておく
トイレ以外の場所は、排泄物の臭いがしないように綺麗にしておきましょう。
臭いがあると安心してそこで排泄してしまうこともあります。あくまで淡々と、トイレ以外の場所では排泄してもいいことがない・落ち着いて出来ないということを教えてあげましょう。
また、消臭には以下の商品がおすすめです。
ニオイノンノ
100~250倍に薄めて使う消臭剤です。
消臭効果は抜群なだけでなく、薄めて使うためコストパフォーマンスも最高です。
口に入っても安全な天然成分だけで作られていますし、もちろん猫ちゃんの体にも安全です。
シェリスタ
天然素材100%で作られている消臭剤です。
ペット用のものもあり、少しくらい舐めてしまっても大きな問題が起こることはありません。
除菌作用もあるので、トイレの失敗の掃除には大いに役立つでしょう。
カーペットなどは取り除く
トイレトレーニング中は、カーペットなどは取り除いておいた方がいいでしょう。
汚れると大変ですし、犬は臭いでトイレの場所を覚えてしまいます。
また、カーペットなどを踏んだ感触はペットシーツと似ています。感触で混乱することのないように、また間違えて排泄してしまうことのないように、カーペットなどは取り除いておきましょう。