権勢症候群とα気質とは?
信頼関係を築くうえで、失敗したときにどうなるのかを知っておく必要もあります。
それは
これの原因が
α気質とは?
元来、犬や狼は群れをなすうえでリーダーが決まって、それに従うように行動をしていました。
その時に必要なリーダーシップを本能的に呼び覚ます行動をα気質と考えてよいでしょう。
これは現代社会の中にも発揮される本能由来のものですので、病気ではありません。
同時に複数子犬として産まれた犬は、社会化期と呼ばれる時期を迎えるころに上下関係がはっきりしています。
その中で最上位として順序が出来た犬は、順序が明確に下だと認識した場合、威嚇行動なしで攻撃するため散歩のとき等にトラブルが起こる可能性があります。
α気質の由来
上位個体をαとして、それ以外を
権勢症候群とは?
権勢症候群(アルファシンドローム)とは、端的に言えば犬が一家のリーダーであると錯覚している状態のことです。
α気質と混同されがちですが、単純にしつけがちゃんと出来ていない状態のことを指します。
また、症候群という言葉で誤解をしばしば生みますが、病気ではありません。
実害として起こりうる内容としてはいくつかあります。
- 命令に従わない
- 犬が気に入らないことがある噛みつく
- 餌などの要求する際に吠え続ける
- いろいろな物を壊す
これ以外にも、飼い主に犬がマウンティングするなどの兆候が見られます。
権勢症候群になっている犬が起こす最悪のトラブルとしては、飼い主の静止を聞かず他人を傷つけると言う事です。
その場合は保険などに入っていない場合は、治療費を全額負担しなければなりません。
他人の犬に噛まれた、と申告すると病院では治療費を国民健康保険、社会保険などで払うことが出来ません。
事故にあった場合同様の支払い方法となるため、様々なトラブルに発展するケースも多々あります。
ほかの人を飼い犬に傷つけさせない為にも、権勢症候群の対処を必ず行いましょう。
権勢症候群の解決法
権勢症候群を解消するしつけは、通常のしつけよりも数段大変だと言われています。
自分一人でしつけが出来る自信がないのであれば、早めにブリーダーやしつけ教室などで相談してみるのがよいでしょう。
叱ると怒るの違い
犬が悪いことをした場合は、ちゃんと叱る必要があります。
ただし、感情的に怒って叩くなどをしてしまっては、権勢症候群を直すどころか、恐怖心を植え付けてさらに状態が悪化してしまいます。
叱る場合は冷静に、正しくやったことが悪いと教えてあげましょう。
マズルコントロールや、首元をつかむようにして、目を見るようにします。
マズルコントロールとは?
口の周りを手で押さえて、開かないようにします。犬は鼻で呼吸をするので、鼻は塞がないようにしなければなりません。
勢いよくやると抵抗することがあるので、ゆっくりと静かに行いましょう。
母犬が子犬に対して行うしつけを模倣した方法のひとつで、目を見てしっかりと悪いと言う事を分からせなければなりません。
日常生活からの改変
散歩の時間を毎日変えるなど、単純な事ばかりですが徹底して行う必要があります。
ほかにも、家の中で飼っている場合は、食事の時間で飼い主より先にご飯を食べさせない。吠えた場合でも構わず無視をする。などをしましょう。
また、一人暮らしでなく家族で飼っている場合は、叱るポイントや、叱り方を統一する必要があります。
犬もまた、同じことで叱られたのであれば、学習して悪いことだとわかります。
甘やかしすぎないように
いくらしつけをしているからと言って、日常のすべてを変える必要はありません。
ですが、おやつを何もなくあげるなどで甘やかしてしまうと、ほかのところを徹底している意味がなくなります。
一緒に遊ぶ場合でも、ちゃんとメリハリをつけて、悪いことをしたら叱ると言う事を忘れないようにしましょう。