猫と遊ぶ意義
猫と遊ぶことには、様々な意義があります。
狩猟本能を満たしてあげるために、獲物を模した動きのおもちゃで遊んであげることがその最たる例でしょう。
また、飼い主さんとコミュニケーションを取り、信頼関係を深めるという意味もあります。
特に、子猫の場合はそれらによって心身の発育を助けることができます。
さらに、猫にも運動によるストレス発散が必要です。
そのほかにも、環境に慣れさせてあげることにも遊びが一役買います。
様々な遊び方を試してみましょう。
ちなみに、よくダイエットのために運動させるという話がありますが、猫は運動してもあまり痩せません。
有酸素運動が苦手な動物なので、脂肪を燃焼する前にやめてしまうからです。
猫との遊ぶ時間や頻度は?
猫と遊ぶ頻度は、一日に一回以上としておけば良いでしょう。
猫は遊びたければ一人でも勝手に遊びます。そのときにどんな遊び方が好きなのか見ておいて、一緒に遊ぶときに活かせればいいですね。
構ってほしいようなら遊んであげましょう。
時間に関しては、猫は長時間遊ぶよりも短時間で思いっきり体を動かす遊び方を好む動物です。
10~20分程度を目安にして遊んであげましょう。
猫と一緒に遊ぶときの注意点
猫と一緒に遊ぶときに、注意しておきたいこと・効果的な遊び方についてまとめました。
安全な場所で遊ぶ
これは基本中の基本ですが、片付いた部屋など、安全なところで一緒に遊ぶようにしましょう。
激しい動きや、大きくジャンプしたときなどに、体をぶつけないように気を配ってあげてください。
数多くのおもちゃを用意してあげる
あまりおもちゃの種類が少ないと、猫ちゃんは飽きてしまいます。
5、6種類の、形や遊び方の異なるおもちゃをあらかじめ準備してあげると良いでしょう。
猫じゃらしのように標的を狙って捕まえるもの、ぬいぐるみのようにじゃれつく遊び方のもの、布など潜ったり被ったりする遊び方のもの、ボールのように投げて取ってくる遊び方をするもの、様々なものがあります。
動きを複雑にする
猫じゃらしのように標的を捕まえるタイプの遊び方は、猫ちゃんが最も喜ぶもののひとつです。
このとき、子猫であれは単純な動きでも喜んで遊んでくれます。
しかし、成猫にもなってくると、単調な動きだったり簡単に捕まえられてしまうようならすぐに飽きてしまいます。
地面をゆっくり這わすようにしていて急にスピードを上げたり、物陰に隠してからパッと飛び出させたり、空中をチョウが飛んでいるイメージでひらひらさせてあげたりと、動きに変化をつけさせましょう。
簡単には捕まえられないようにしてあげて、最後は捕まえさせてあげるというのもコツです。
手をおもちゃ代わりに使わない
猫と一緒に遊ぶときに、手をおもちゃ代わりに使った遊び方は避けてください。
獲物を捕まえたときの延長として、噛みついてしまいます。
その遊び方を続けていると、猫ちゃんの中で「手は噛んでもいいもの」という認識が出来てしまいます。
それでは噛み癖がついてしまうでしょう。
遊びをしつけの一環にする
猫ちゃんと遊んでいるときに飼い主さんを引っ掻いてしまった、噛みついてしまったということがあると思います。
そうしたときは、遊びを中断してはっきりと「ダメ」と伝えましょう。遊びながら、人に対して引っ掻いたり噛みついたりする遊び方はいけないことだと教えてあげます。
猫ちゃんも、「引っ掻いたり噛みついたりしたら、遊んでもらえなくなる」と覚えるようになります。
猫と一緒に遊ぶときの注意点まとめ
猫はとっても遊び好きな動物です。
狩猟本能を満たしてあげるためにも、スキンシップのためにも、ストレス解消のためにも、毎日時間を決めて遊んであげましょう。
遊びは、引っ掻き癖や噛みつき癖を直すしつけの一環としても大切な時間です。