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アメリカンショートヘアに多い病気。肥満に注意

アメリカンショートヘアに多い病気。肥満に注意

あきら

アメリカンショートヘアに多い病気は、肥大性心筋症・急性腎不全・関節疾患などです。予防が難しいものもあれば、飼い主さんの飼い方ひとつで予防できるものもあります。それぞれの病気の症状と予防法、治療法についてまとめました。

アメリカンショートヘアに多い病気とは?

アメリカンショートヘアに多い病気は、肥大性心筋症・急性腎不全・関節疾患などがあります。
それぞれどのような病気なのかということと、症状・予防法・治療法について詳しく見ていきましょう。

肥大性心筋症

肥大性心筋症とは、明らかな原因がないのに、心筋(主に左心室)が分厚く肥大してしまう病気です。
血液が左心室に入りにくくなるため、血液が左心房に溜まります。そのため、左心房に圧力がかかってしまいます。
心臓の中に血液が入りにくくなるため、全身に血液を送り出すことが難しくなるのです。
結果として、肺水腫・胸水・血栓・不整脈を引き起こします。

肥大性心筋症は、どの年齢のアメリカンショートヘアにも発症します。
また、オスに発症することが多くなっています。
アメリカンショートヘアの場合、家族性発症が報告されています。
家族性発症とは、特定の家族に高い頻度で発症することです。
遺伝性のことが多いですが、必ずしもそうではありません。

主な原因は、遺伝子の変異だと言われています。
が、原因についてははっきりしない突発性のものが多く、詳しいことはよくわかっていません。

症状

病気がかなり進行するまでは、ほとんどの猫が無症状で過ごしています。
以下に、肥大性心筋症が進行したときに表れる症状についてまとめました。

  • 呼吸が苦しくなる
  • 口を開けて息をする
  • 失神する
  • 後ろ足が動かなくなる
  • 元気がなくなる
  • 食欲が落ちる
  • 運動をしなくなる
  • 嘔吐する

肥大型心筋症の症状には以上のようなものがありますが、3~5割ほどは無症状です。
発症したときに、突然呼吸が苦しくなったり、後ろ足が全く動かなくなったり、突然死してしまったりします。

予防法

肥大性心筋症は、残念ながら予防することは出来ません。
自宅で治療したり、対策する手立てもありません。
予防としてできることは、幼い頃からしっかりと定期健診を行って早期発見に努めることです。
早期発見のためにも、日頃から呼吸が苦しそうにしていないか・口を開けて息をしていないか・元気や食欲が落ちていないかを確認してください。
アメリカンショートヘアの場合、お迎えの前に親や兄弟に肥大性心筋症を発症した例がないかどうか確認するのが良いでしょう。

治療法

残念ながら、肥大性心筋症を完治させる治療法はありません。
基本的には投薬治療によって、症状を緩和させる治療を行います。
心不全を遅らせたり、血栓を防いだり、胸水が溜まっている場合それを抜いたり、不整脈を抑えたりします。

急性腎不全

腎臓の機能が急激に低下する病気です。
体内の老廃物が排泄されなくなってしまい、水分などもうまく排出されなくなってしまいます。
短期間のうちに進行する病気です。
腎臓は70%の機能が失われても正常に機能するので、症状が出てきたときには既に腎臓のほとんどが機能しない状態になっていることも多いです。

原因はいくつかあります。
腎臓だけではなく、心不全や下部尿路の疾患などが原因になることもあります。
中毒や、貧血なども原因となります。

症状

主な症状は、以下の通りです。

  • 嘔吐する
  • 下痢をする
  • 脱水症状
  • 尿が出ない
  • 痙攣を起こす
  • 昏睡状態におちいる
  • 口臭がアンモニア臭がする
  • 体温が下がる
  • 食欲が落ちる
  • 一時的な多飲多尿

このように、急性腎不全の症状はたくさんあります。
食欲や便・尿の状態、口臭や体の様子など、毎日の健康チェックで見てあげましょう。

予防法

予防法としては、トイレや水などを衛生的に保ってあげることです。
また、水分補給が出来ることが重要です。
水をいつでもすぐに飲めるようにしておいてあげましょう。
猫は自分からあまり水を飲まないので、餌をウェットタイプのものにするか、ドライフードをお湯でふやかして与えると良いでしょう。
また、飼い主さんの指につけた水なら舐めてくれるということもあります。

治療法

急性腎不全の治療は、入院によって行うことが多くなっています。
症状の進行具合によって病状が変化するので、それに合わせて治療します。
利尿剤や点滴、透析治療などの内科的治療を行います。
脱水や痙攣を起こしている場合は、投薬によって症状を緩和することが緊急で必要になります。
おかしいな、と思ったらすぐに動物病院に連れて行きましょう。

関節疾患

肥満が原因で関節に負担が掛かり、痛みのせいで活発に活動することが出来なくなる状態です。
原因は肥満であり、遺伝的に関節疾患を抱えやすいという訳ではないと言われています。
ですから、肥満に気を付けていれば関節疾患にかかるリスクを殊更心配する必要はありません。
とはいえ、アメリカンショートヘアは肥満になりやすい猫種です。
餌やおやつの量、運動量には十分注意してあげてください。

症状

症状としては、シンプルに関節の痛みです。
そのせいであまり歩き回らなくなり、歩くときも足を引きずったりするようになります。
キャットタワーなどの段差に飛び乗ることも少なくなるでしょう。
また運動したあとにしばらく動かなくなったり、痛いところを気にするようにもなります。
ものを追いかけることが少なくなるのも、要注意です。

予防法

予防法としては、肥満にならないように気をつけることです。
餌の量とあげた回数をきちんと把握し、おやつもあげすぎないようにしてください。
また、運動量を確保するために毎日たくさん遊んであげましょう。
キャットタワーなどを設置して、一人でも運動を伴う遊びができる環境を整えてあげてください。

治療法

治療は主に投薬治療を行います。
鎮痛剤を使い、痛みや炎症を抑えることでこれまでのように動けるまで回復することがあります。
自宅での療養方法は、いくつか気を付けてあげることがあります。
激しい運動は控え、ただし運動量を確保するためにゆったりと遊んであげましょう。
食事は低カロリーのものを与え、体重が増えないようにしましょう。

病気かな?と思ったら

毎日の健康チェック、毎日のお世話、毎日の遊びの中で、おかしいな?と思うことがあったら、是非ノートに書き留めておきましょう。
何もなければそれでいいですし、万が一病気だったときは、それが診察するときの参考になります。
よくあるのが動物病院へ「こんな症状が出ているけど、病院に行った方がいいですか?」と質問するということです。
しかし、この質問にはあまり意味がありません。
獣医さんも、実際に診察してみなければ診察が必要な状態なのかどうか判断できないからです。
結果として、「心配ならおいで」と言うしかなくなります。

病気にかかってしまう前にペット保険への加入がおすすめ

実際に病気にかかってしまう前に、ペット保険へ加入しておくことをおすすめします。
アメリカンショートヘアは比較的病気にはかかりにくい猫種です。
が、肥満になりやすい猫種ですし、肥満は万病のもとになります。
病気にかかってしまってから「保険に入っておけばよかった」と後悔するくらいなら、幼いうちから保険に入っておいた方が良いでしょう。
それに、万が一治療が長引いたときに、経済的な理由で治療を受けさせてあげられなくなる、ということだけはなんとしても避けたいものです。
まずは資料を一括で請求してみて、おうちの子にどんなプランが合っているか考えてみてはいかがでしょうか。

アメリカンショートヘアに多い病気についてまとめ

アメリカンショートヘアに多い病気は、肥大性心筋症・急性腎不全・関節疾患などです。
肥大性心筋症などは予防が難しいですが、急性腎不全や関節疾患に関しては飼い方で予防してあげることが出来ます。
様子がおかしいなと思ったら、あまり迷わず病院に連れて行くのが良いでしょう。

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