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マンチカンの飼い方。特徴や飼うときの注意点は?

マンチカンの飼い方。特徴や飼うときの注意点は?

あきら  

初心者にも飼いやすいといわれるマンチカン。人懐っこく甘えん坊で人気の猫種ですが、飼うときはどんなことに注意してあげれば良いのでしょうか?マンチカンの飼い方を解説します。

マンチカンの特徴

あどけない顔と短い足が可愛らしいマンチカン。どのような特徴を持っているのでしょうか?

短い足

マンチカンといえば、特徴的なのは短い足です。
ただし全てのマンチカンが短い足を持っているわけではなく、他の猫種とそう変わらない足の長さの子もいます。
特に足の短いマンチカンは、全体の2~3割程度です。
短足のマンチカンは高価で、長足のマンチカンは安価になる傾向があります。
短い足のマンチカンはたまらなくキュートですね。しかし、長足の方が体重が足にかかる負担が少ないことを考えると、長足のマンチカンもお迎えしたあとは心配事が少なくて済むかもしれません。

好奇心旺盛で、甘えん坊

マンチカンは、好奇心旺盛な性格です。
特に子猫の頃はなんにでも興味を示し、色んなもので遊びます。
ですから、誤飲や誤食・危ないところへの立ち入りには特に気を付けましょう。

また、甘えん坊なのもかわいいところです。
普通猫はあまりベタベタと構われるのをあまり好みませんが、マンチカンには飼い主さんにたくさん構ってもらうのが好きな子が多いです。
お留守番のあとやしつけが上手くいったあとなどは、たくさん構って甘やかしてあげてください。
とはいえ、個体差もありますし、いくら甘えん坊の傾向があるといっても、あまり構いすぎると嫌がられてしまうかもしれませんが……

臆病

マンチカンは好奇心旺盛で甘えん坊な反面、臆病な面もあります。
ですから、日頃からマンチカンを怖がらせることのないように飼育環境を整えてあげてください。
外出も必要な時以外は避けた方が良いでしょう。
しつけの時も、強い言葉や大きな声で怒るのは怖がらせてしまうだけで、効果がありません。

お留守番に向いているという側面も

日中寝ていることが特に多い猫種なので、お留守番にも向いています。
一人暮らしの人や、少しくらいは多忙な人でも飼いやすいでしょう。
とはいえ、もちろん十分なお世話は必要です。
それに、甘えん坊なので帰ってきたらたくさん構ってあげてください。
あまり長い時間家を空けっぱなしにする人は、マンチカンに限らずあまり猫を飼うのには向いていないでしょう。

短命の傾向がある

猫種の中では、短命の傾向にあります。
15歳くらいで老衰で亡くなってしまう子も多いようです。
とはいえ、お世話次第で20歳くらいまで生きる子もいるので、寿命に関わらずたくさん可愛がってあげてください。
また、寿命を縮めてしまわないようにも、病気の予防や治療はしっかりとしてあげましょう。

マンチカンを飼うときの注意点

魅力がたくさんのマンチカンですが、飼うときには具体的にどのような点に注意してあげれば良いのでしょうか。

肥満

マンチカンは体質上太りやすい猫種です。
どんな生き物でも肥満は万病のもとですが、特にマンチカンは足の短い子が多いので注意が必要です。
肥満になってしまうと短い足に負担がかかります。
普段の食事や、おやつの与えすぎには十分注意してあげましょう。

病気

マンチカンが特に掛かりやすい病気は、毛球症・椎間板ヘルニア・外耳炎です。
毛球症は、ブラッシングをこまめにすることで予防してあげましょう。
椎間板ヘルニアは、背骨との間にある椎間板が変形してしまう病気です。体重が増えるとかかるリスクは高まります。
外耳炎は、折れ耳のマンチカンが多いためかかりやすくなっています。

十分遊んであげること

先述の通り、マンチカンは甘えん坊な性格です。
個体差もありますが、たくさん遊んで構ってあげましょう。
好奇心旺盛な性格でもあるため、放っておくと家の中にあるものにいたずらしてしまいます。
それを防ぐためにも、おもちゃなどを使ってたくさん遊んであげましょう。

マンチカンの餌

マンチカンは先述の通り肥満になりやすい猫種です。
餌は高品質かつ、低カロリーのものを与えましょう。
体重をこまめにチェックして、標準から大きく体重が離れていないかしっかりチェックしてあげてください。
体重や体型によっては(痩せ気味であれば)、高カロリーの餌を与えることにもなるかもしれません。

おやつは、与えるときは注意しましょう。一番の肥満の原因となるからです。
しつけのご褒美や食欲が落ちたときにおやつを与えるのは大切なことですが、それ以外のときはあまりおやつを与えすぎない方が良いでしょう。

マンチカンのしつけ

マンチカンのしつけの基本は、「怒らないこと」です。
臆病な側面もあるので、怒っても飼い主さんの意図を理解するどころか怯えてしまうだけです。
特にトイレのしつけは注意が必要です。失敗するたびに怒っていたら、排泄を我慢したり排泄を隠れてするようになってしまいます。
淡々と片付けて、しっかり消臭をしてあげましょう。
構ってもらうのが好きなため、しつけが成功したらたくさん褒めてあげてください。

マンチカンとの遊び方

激しすぎる運動は控える

マンチカンは、椎間板ヘルニアにかかりやすい猫種です。
高いところから飛び降りたり、激しすぎる運動をすると背骨に負担をかけてしまいます。
足の短いマンチカンにとって、激しすぎる運動は背骨だけでなく全身に負担がかかってしまいます。

おもちゃの選び方に注意

おもちゃを選ぶときは、二点注意することがあります。

一つは、誤飲・誤食の危険性が高いものは使わないこと。
どの猫種でもそれは同じですが、マンチカンは特に好奇心旺盛な性格のため、誤飲することが多くなっています。
小さいものや、壊れやすいものは使わないようにしましょう。

二つ目は、キャットタワーを選ぶ場合の注意点です。
マンチカンもジャンプ力は高いですが、なんといっても短足なのであまり高い段差に飛び乗ったり飛び降りたりすることは負担になります。
キャットタワーを選ぶときは、段差が低めのものを選びましょう。

マンチカンの飼い方についてまとめ

マンチカンは基本的に、完全室内飼いがおすすめの猫種です。
好奇心旺盛で甘えん坊なため、飼い主さんがたくさん遊んであげることが大切です。
反面臆病なところもあるので、外出にはあまり向きません。
特に掛かりやすい病気(肥満、毛球症、椎間板ヘルニア、外耳炎)には気を付けてあげましょう。

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