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シニア期のスコティッシュフォールドの飼い方。注意点は?

シニア期のスコティッシュフォールドの飼い方。注意点は?

あきら  

スコティッシュフォールドは、寿命が短い猫種です。その分、シニア期への備えも早い方が良いでしょう。餌、しつけ、遊び方、生活環境全般について、シニア期のスコティッシュフォールドの飼い方で気を付けておきたいことについてまとめました。

スコティッシュフォールドのシニア期はいつから?

スコティッシュフォールドをシニア期と呼べるのは、8歳くらいです。
また寿命は他の猫よりも数年短く、14~17歳くらいです。
もちろん個体差があるので6歳くらいから老化の傾向がみられることもあれば、9歳くらいになっても元気いっぱいな子もいます。
加えて、スコティッシュフォールドは近親交配が頻繁に行われた猫種です。
そのため、遺伝性の病気が多くなっています。ですから、一般的な猫より病気のせいで老化が早まるということもあるでしょう。
いずれにせよ、実際老化現象がはっきりと表れる前にシニア期に備えておきましょう。

シニアのスコティッシュフォールドの餌

シニア期のスコティッシュフォールドにおすすめの餌と、与えるときの注意点について説明します。

ウェットタイプのフードがおすすめ

シニア期のスコティッシュフォールドには、ウェットタイプの餌がおすすめです。
歳をとって歯や噛む力が弱くなり、柔らかい餌の方が食べやすくなります。
固形の餌を与える場合は、お湯でふやかしてから与えるようにしてあげてください。
餌を切り替える場合は、一気に変えてしまうのではなく少しずつ切り替えるようにしましょう。

低脂肪・低カロリーのものを与える

スコティッシュフォールドはシニア期に入ると運動量が減ります。
そのため、一層太りやすくなってしまいます。
ですから、低脂肪で低カロリーの餌を与えるようにしましょう。
とはいえ、もし食欲が大幅に落ちてたくさんの量が食べられなくなった場合は、高カロリーの餌を与えることなどで必要カロリーがきちんととれるように調整してあげてください。
しかし基本的には、低脂肪・低カロリーの餌を探しておきましょう。

シニアのスコティッシュフォールドとの遊び方

スキンシップを中心に

先述の通り、スコティッシュフォールドはシニア期に入ると運動量が減ります。
そのため、子猫のときのように活発な遊びはしなくなることが多くあります。
ですから、一緒に遊ぶときは撫でてあげたり、ブラッシングをしてあげたりといったスキンシップを中心にしましょう。
一緒に室内を散歩したりと、軽い運動も一緒にしてあげましょう。

スコティッシュフォールドの興味を引くこと

スコティッシュフォールドは元々おっとりした性格の猫種です。エネルギーを消費する方法を色々考えてあげましょう。
新しいおもちゃを買い与えたり、おもちゃの動かし方を今までと違った風にするなどして、スコティッシュフォールドの興味を引くように心がけましょう。
もちろん、スコティッシュフォールドが疲れきるまで一緒に遊ぶ必要はありません。
シニア猫との遊び方については、以下の記事を参考にしてください。

シニアのスコティッシュフォールドのしつけ

トイレ・爪とぎ・噛み癖・鳴き癖のしつけは続ける

猫のしつけの基本であるトイレ・爪とぎ・噛み癖・鳴き癖のしつけは老猫になっても継続して行います。
詳しいやり方については以下のリンクを参考にしてください。

上手く出来なくなっても叱らないで

スコティッシュフォールドがシニア期に入ると、特にトイレを失敗してしまうことが多くなります。
そうなってしまっても、叱らないであげてください。
足腰や体の機能が低下することに伴って、仕方なくトイレが間に合わなくなってしまうこともあるからです。
処理は面倒ですし、イライラすることもあるでしょう。
しかし失敗するようになってしまうことも、老化という変化の一つとして受け入れてあげてください。

シニアのスコティッシュフォールドの健康チェック

毎日欠かさず健康チェックする

シニア期に入ったら、健康チェックをより念入りに行いましょう。
特に飼い主さんの努力で防げる耳の病気は、予防のために気を付けてあげましょう。
スキンシップをしながら耳掃除をしてあげて、綺麗に保ちましょう。
また、口内環境のチェックも行ってあげてください。歯磨きをしてあげるのがベストです。が、あまり嫌がるようなら指にガーゼを巻いて擦ってあげるだけでも効果があります。
歯に不調をきたして餌を食べるのに苦労するようになっていないかなどを確認しましょう。
もしそうなっているなら、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

定期健診の頻度を増やす

シニア期に入ったら、定期健診の頻度を年一回から半年に一回、三ヶ月に一回と増やしていきましょう。
スコティッシュフォールドの病気で怖いのはなんといっても遺伝病や、関節の病気です。
飼い主さんには気付きにくい疾患を早期発見してあげることで、少しでも長生きさせてあげましょう。

シニアのスコティッシュフォールドの飼い方まとめ

スコティッシュフォールドは寿命が短く、その分老化に備える時期も早くやってくる猫種です。
餌やしつけ、遊び方、健康チェックなど、飼育全般を見直してあげましょう。
スコティッシュフォールドにとって、快適な生活を送れるようにしてあげてください。

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