猫を初めて病院に連れて行くときに、気を付けたいポイント
猫を初めて動物病院に連れて行くときは、飼い主さんにとっても分からないことだらけでしょう。
事前に注意点・ポイントを押さえておくことで、スムーズかつ効果的に診療を受けることが出来ます。
順に見ていきましょう。
予約しておく
電話予約するときの流れ
電話予約をするときは、次の順で伝えると良いでしょう。
- 初診であること
- 診察の予約をしたいこと
- 症状(簡潔に)または健康診断を受けたいという旨
- 猫ちゃんの名前
- 予約したい日時
文章に起こすとすれば、こんな感じでしょうか。
「〇〇市在住の△△(飼い主さんの名前)と申します。初診ですが、□□病院さんで診てもらいたいと考えています。◇◇(症状が始まった日時)から、〇〇(症状)という状態です。猫の名前は△△といいます。□□(予約したい日時)は空いていますでしょうか?」
猫を初めて動物病院に連れて行くことが決まったら、まずは電話で動物病院に予約するのがおすすめです。
健康診断なのか?調子が悪いのか?を事前に伝えておくことが出来ます。
また、電話で出来るだけ空いている時間がいつなのかを知ることが出来ます。
病気が移ったり、猫ちゃんのストレスを軽減するためにも、出来るだけ空いているタイミングで病院に行くことが出来る方が良いでしょう。
電話予約のときに避けた方が良いこと
また、動物病院に猫を連れて行く前に電話するときに、避けた方がいいことがあります。
それは、「電話で症状を説明し、病院に連れて行った方がいいですか?という質問をする」ということです。
病院に連れて行った方がいいか、様子を見るべきか悩む……その気持ちはとてもよくわかります。
しかし、その猫ちゃんの症状が「治療が必要なものかどうか」は、獣医さんでも実際に見て診察しなくてはわからないことです。
ですから、電話の相談では「病院に来る必要はありません」とも、「病院に来てください」とも言えません。
診察もせずに「病院に来る必要はありません」と伝えるのは無責任なことですから、「不安であれば来てください」と言うしかないというのが、電話で相談された獣医さん・動物看護士さんの立場です。
基本的に、不安になったら病院に行くという選択肢を取るのが無難でしょう。
移動手段
猫ちゃんを動物病院に連れて行くとき、以下のような移動手段があります。
- 車
- タクシー
- 電車
- 自転車
- 徒歩
ひとつずつ、注意点について見ていきましょう。
車
急発進、急停車は避けるようにしましょう。
また、猫ちゃんのストレスになる芳香剤などはあらかじめ取り除いて換気しておきます。
タクシー
運転手さんにアレルギーがないか、猫を連れた乗車が可能か先に訊きましょう。
また、シートを汚してしまわないようにキャリーケースをビニール袋に入れておきましょう。
その場合、キャリーケース内に十分な空気が通っているか必ず確認してください。
電車
猫と一緒に電車で移動することは出来ます。
JRの場合、「ペットと一緒に列車に乗ることはできますか。ペットのきっぷはいくらですか」という質問に、以下のように回答しています。
小犬・猫等の小動物を車内にお持ち込みになる場合は、ケース(長さ70cm以内、タテ・ヨコ・高さの合計が90cm程度でかつ、ケースと合わせた重量が10㎏以内のもの)に収納していただき、ご乗車になる駅の改札口などでお見せのうえ、手回り品きっぷ(280円)をお求めください。
なお、ご利用の間は周りのお客さまのご迷惑とならないようにご配慮いただきますとともに、小動物をケース等からお出しにならないようお願いいたします。
引用:東日本旅客鉄道株式会社
大抵のキャリーケースと猫ちゃんなら、この条件を満たすことが出来るでしょう。
また、JR以外の私鉄では無料のことも多いようです。どちらにせよ、駅員さんに確認しましょう。
自転車
自転車に猫ちゃんを乗せて病院に行く場合は、猫ちゃんの飛び出しに注意しましょう。
前のカゴにキャリーケースを入れた上で、ひったくり防止のカバーなどをかけておきます。
徒歩
理想は、徒歩で行けるくらい動物病院が近くにあることですね。
キャリーケースからの飛び出しに注意して、そっと運んであげましょう。
声を掛け続けてあげることも、猫ちゃんを安心させるのに効果的です。
持ち物
- キャリーケース
- タオル
- 水
- 餌
- おやつ
- トイレシート
- 洗濯ネット
- 便や尿
病院に限らず、猫ちゃんを外に連れて行くときは必ずキャリーケースに入れておきます。
また、外が見えない方が落ち着くという場合は、タオルをかけてあげましょう。
タオルは、粗相をしてしまったときにも使えます。
また、待ち時間が長いことも想定して水と餌も持って行きましょう。
機嫌を取るために、おやつを持っていくのもいいでしょう。
粗相をしないように、キャリーケースにはトイレシートを敷いておいてあげます。
また、どうしても暴れてしまう場合は、可哀想なようですが洗濯ネットに入れて連れて行きましょう。
そして重要なのが、便や尿を持っていくことです。診察の助けになります。
待合室での注意点
待合室ではキャリーから猫を出さない
待合室では、キャリーケースから猫を出してはいけません。
暴れていても、可哀想なようですがキャリーケースの中で辛抱させましょう。
猫を落ち着かせ、飼い主さんも落ち着く
猫を落ち着かせるために、声を掛け続けてあげましょう。
また、重要なのは飼い主さんも落ち着いておくことです。
診察に入った時に、スムーズに伝えるべきことを伝えられるように落ち着いておきましょう。
診察室での注意点
いよいよ診察室に入ったら、以下のことを冷静に、かつ簡潔に伝えましょう。
- 普段の様子
- 症状がいつからか、どんな症状か
- その他普段と様子が違う点
あとは獣医さんにお任せです。
丁寧に診てくれるか、猫の扱いが適切かどうかもチェックしておきましょう。
また、検温のときなどに飼い主さんが猫ちゃんの体を抑えるなどのサポートをすることもあります。
帰り際の注意点
分からないことは納得するまで訊く
薬についてなど、わからないことはその場で訊いておきましょう。
ただ、受付は混雑している場合もあります。要点を絞って簡潔に質問出来るように気を付けましょう。
投薬した場合、しばらく様子を見る
投薬した場合、副作用でしばらくしてから調子が悪くなることがあります。
その時に備えて、診察が終わってから待合室でしばらく待たせてもらうのも良いでしょう。
治療している最中に、副作用が起こりやすいかどうかきっちり訊いておきましょう。
ペット保険に加入するなら病院に連れて行く前
猫を病院に連れて行くときに、猫ちゃんの体の次に心配なのは治療費のことです。
猫を飼う上で一番お金がかかるのは病院に通うことになった場合ですが、ペット保険に加入していればその負担を一部でも減らすことが出来ます。
しかし、なんらかの病気が分かった後であれば、ペット保険に加入してもその病気に関して保険料を受け取ることができなくなってしまいます。
ペット保険を検討している飼い主さんは、病院に連れて行く前に加入してしまうようにしましょう。
ペット保険の必要性については、以下の記事を参考にしてください。
猫を初めて病院に連れて行くときに、気を付けたいポイントまとめ
猫を初めて動物病院に連れて行くときに、気を付けたいポイントはたくさんあります。
まずは予約を取ること、移動手段と持ち物を確認することです。
実際に病院に着いたら、冷静かつ簡潔に症状を伝えられるように努めましょう。
また、ペット保険には病気が判明する前に加入しておくようにしましょう。