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猫の爪とぎのしつけは難しい?部屋を傷つけさせないために出来る事

猫の爪とぎのしつけは難しい?部屋を傷つけさせないために出来る事

渚 ナギサ  

マンションなどで猫を飼うと、壁紙や床を傷つけられると大変ですよね。猫の爪とぎのしつけは難しいのでしょうか?爪とぎの一般的なしつけかたと、その他に出来る部屋を傷つけさせない為に出来る事を知って、お互い快適に過ごせるようにしましょう

猫が爪とぎをしやすい場所を作ってあげよう

まず、爪とぎグッズを買ってない、というのはあまりないと思いますが、買ってない場合はなるべく早急に手に入れる事が必要です。
専門店で買うだけではなく、爪とぎ用に段ボールなどをまとめたものでも気に入ってくれれば問題ありません。

猫が爪とぎをするのは、同じ場所で爪とぎをする習性があります。理由としては、マーキングの一種であると言われています。
爪とぎの際に、視覚的に『ここは僕のだよ!』と示しているところと、私たち人には分かりづらい爪の匂いでマーキングをしています。
爪の周囲には臭腺と言われる分泌腺があり、そこから匂いが発せられるのです。

なので、爪とぎ用のグッズをそのマーキングの場所にしてあげるのが、爪とぎのしつけにつながると考えて良いでしょう。
マーキングの意味もあるので、爪とぎグッズは見やすい場所に設置するのが適切です。

猫が爪とぎをする理由はほかに何がある?

上記で猫が爪とぎを行う理由の一つとしてマーキングをあげましたが、他にも爪がムズムズする、ストレス発散、人の気を引くとき、マーキングをしたテリトリーに敏感になった時などがあります。

爪がムズムズする、という場合は子猫に多いようですが、大人の猫の場合は爪が伸びすぎているときなども似たような動きをすることがあるようです。
爪の手入れをするのが一つの解決策です。

ストレス発散などの場合は、その要因を見つけ対処してあげることが必要です。
人の気を引くためにやっているときに、爪とぎ用のグッズ以外のところでやっていたら叱ってしつけをするのが重要です。
ただし、叱っても効果が薄い場合も少なくありませんので、下記にあるほかの方法も試してみてください。

マーキングをしたテリトリーに敏感になった時、に関しては新しい環境になる事が要因となりやすいです。
引っ越しや、新しい猫が来た、子供が生まれた、などが主な原因です。
その場合、ストレス発散の意味も入ってくるので、安心したゆっくりと休める場所を用意してあげるのが良いでしょう。

爪のとぎ癖をつけたくないとき・ついたときの対処方法

猫の爪とぎを行う理由を知ったうえで、それに対して適切な対応をしておくことがとぎ癖をなくす一番の方法です。

まず、壁紙などに爪のとぎ癖をつけない為に出来ることは『これで爪をとげばいいんだ』と教えてあげることが、後々の事を考えて良いでしょう。
少しでも怪しい動きを見せたり、壁紙などに爪を立てたら爪とぎグッズをあてがって「こっちでやればいいよ」と教えてあげてください。
何度か繰り返すとマーキングの匂いがついて、爪とぎグッズを使うようになってくれます。

爪とぎグッズを使ってくれない!そんな時は

それでも爪とぎを同じ場所で行ってしまう場合は『忌避剤』を利用するのも一つの手。
マーキングをしたときに付く匂いを、猫が嫌いな臭いで上書きしてしまう方法です。
ただし、やたらと部屋中に忌避剤をかけてしまうと『居心地の悪い空間』になりかねませんので、必要なところだけかける様にする必要があります。

また、他にも保護シートなどを用いた方法もあります。
保護シートをいつも爪とぎを行う場所に貼り付けて、壁紙を傷つけさせないようにしましょう。
保護シートで爪とぎをしたら、爪とぎグッズに張り替えてこっちでやってね、と教えて前の場所には忌避剤をかけるなどの合わせ技も効果的です。

いろいろ試しても爪とぎグッズを使ってくれない理由は?

稀にある理由としては、猫が爪とぎグッズの材質を気に入っていないという事も考えられます。
色々な材質の爪とぎグッズがあるので、猫が喜びそうなものを探してあげるのも解決につながるかもしれません。

グッズを変えるときには、爪の匂いをつけるのを忘れてはなりません。

猫の爪とぎをしつける方法まとめ

一番は、猫が爪とぎをする理由をちゃんと知って、それに合った適切な対処を行うのが良いでしょう。
自分で行える範囲では、爪が長くなって来たら切ってあげるなども必要です。
自分で切るのが怖いのであれば、トリマーさんなどにお願いするのも一つの手段。

そして、しつけを行うときはちゃんと『ここで爪をとぎたい』と猫に思わせてあげることが大切です。
好きな材質で、爪の匂いがちゃんとついているという環境を作ってあげて、自分からそこで爪とぎをしたくなるように仕向けてあげてください。

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