猫に多い怪我
どんな怪我でも共通の対処法
どの怪我をしても必ずしてあげる対処法は、動物病院に連れていくことです。
ほんのひっかき傷であれば、様子を見ていればいいと思うかもしれません。
しかし、傷をつけた相手が病気を持っている野良猫だったりしたら、感染症にかかってしまうかもしれません。
猫ちゃん自身が傷を舐めることで、皮膚にも悪い影響を与えるでしょう。
些細なことと思わずに、動物病院に連れて行ってあげてください。
骨折
屋外の場合は交通事故など、屋内の場合は段差からの転落で骨折することが多くなっています。
予防としては、室内には猫が落ちた時に受け身を取る隙がないような段差は取り除くようにしましょう。
ぱっと見で骨折しているかどうか見抜くのは難しい場合があります。
体のどこかをかばって歩いていたりしたら、骨折を疑いましょう。
自宅での応急処置は困難です。動物病院に任せましょう。
感電
いたずらをしているときに多いのが感電です。
電気コードを深くまで噛んでしまうことで感電することがあります。
予防としては、電気コードのカバーをすべてのコードにつけた上で、コードを齧らないようしつけしましょう。
万一、感電して倒れている猫を見つけたら、体や失禁した尿に直接触ってはいけません。
まだ帯電している可能性があるためです。
ゴム手袋など絶縁体のものを使って猫の体を横向きに寝かせ、口を開かせて呼吸を楽にします。
風呂で溺れる
意外と多いのが、お風呂で溺れてしまう事故です。
予防としては、風呂の蓋は必ず閉め、出来るだけ残り湯を入れておかないようにしましょう。
また、お風呂のドアが猫ちゃんにジャンプして開けられないように工夫しておきましょう。
屋外の場合は、水場に近づくときは十分注意して見張っておくことですね。
万一溺れてしまった時の対処法は、水を吐かせる・心肺蘇生術をするの二つがあります。
ぐったりしている場合は、後ろ足の付け根をつかんで軽く上下にゆすりましょう。水を吐きます。
呼吸をしていない場合は、口を閉じさせて鼻から空気を送り込みます。
火傷
ストーブやIHコンロによって火傷するケースが多いようです。
また、外に出る猫は真夏にアスファルトで火傷する場合もあります。
予防のために、火や熱くなるものを使う場合は十分に気を付けましょう。
対処法としては、冷水で濡らしたガーゼや氷のうを当てて冷やしてあげます。
猫の火傷は、数日経ってから皮膚がはがれてくるということもあります。
火傷をしたら、軽症でも病院に連れて行ってあげてください。
喧嘩での怪我
猫同士の喧嘩では、噛み傷を作ることがあります。
猫の犬歯は長くて鋭いため、傷が奥の方まで達してしまうこともあります。
予防するためには、外に出さないことです。
または、外に出るときは飼い主さんが一緒に行くのが良いでしょう。
野良猫など他の猫と縄張り争いになることで、喧嘩に発展します。
対処法としては、まずは傷口を優しく洗い、ペット用の消毒液で消毒します。
次に止血をしてあげます。軽症の場合はガーゼを貼り、重症の場合は包帯をきつめに巻きます。
猫に多い怪我についてまとめ
猫は、いつまでたっても好奇心旺盛な赤ちゃんのようなものです。
思わぬ怪我をしてしまわないように、飼育環境には十分に気を使ってあげてください。
また、怪我に早く気付くためにも、健康チェックは毎日行ってあげてください。