動物看護師監修。ペットの総合情報サイト

 
猫の老化防止。シニア期に入る前にしてあげられる5つのこと

猫の老化防止。シニア期に入る前にしてあげられる5つのこと

あきら  

猫は7~10歳頃から老化が見え始めます。少しでも老化防止をしてあげる為に、猫が若い頃にこそ出来ることがたくさんあります。では、具体的にどんなことに気を付けてあげればよいのでしょうか?5つのポイントにまとめました。

猫の老化防止のためにしてあげられること

猫は、7~10歳頃から老化が見え始めます。
食欲や運動量が低下し、目や口の病気が多くなります。
また、抵抗力の低下によって病気が引き起こされることも多くなります。
老化はどんな猫ちゃんにも避けられない現象ではありますが、少しでも老化を防止してあげるために、若い頃にどんなことをしてあげられるでしょうか?

ストレスの少ない環境で飼育する

ストレスの多い環境は、猫の(猫に限りませんが)老化を促進してしまいます。
今おかれている環境が猫にとってストレスフルなものではないか、具体的にチェックしていきましょう。

居住環境は猫にとって快適か

居住環境が、猫にとって快適かどうかを定期的にチェックしましょう。
トイレの掃除や餌の補給が行われているかはもちろんです。
他にも騒音はないか、風通しは良いか、暑すぎる・寒すぎることはないか、など。
普段過ごしているスペースに、猫ちゃんにとって落ち着けるところがあるかどうか、を確かめましょう。

しつけはきちんとしているか

しつけがきちんと行き届いているかも、重要なポイントです。
猫が人と一緒に過ごすためには、人にとっても猫ちゃんが不都合なことをしないというのも重要です。
所構わずトイレをしたり、どこででも爪とぎをしてしまっては、飼い主さんにとっても困るでしょう。
そうなれば、必然的に叱ることも多くなります。
叱ることが多くなれば、当然それは猫のストレスになります。
猫と飼い主さん、お互いにストレスが少なく過ごせるように、しつけはきちんとしてあげましょう。

餌やおやつに気を配ってあげる

猫の老化防止のために、餌やおやつなどの食べ物に気を遣ってあげましょう。
餌やおやつの品質や量の適切さに気を配ることは言うまでもありません。
また、「老化防止」という観点からも気を付けたいことについてまとめました。

猫に与えていいもの、悪いものを把握しておく

食事は生きる上で基本となるものであり、ひいては猫の寿命を左右するものでもあります。
ですから、猫の老化防止を考える上で食事について気を配ることは避けて通れません。
人間の食べ物の中で、猫に与えてもよいものもあります。
しかし与える前に、それが猫の体に悪い影響がないか十分に調べてから与えるようにしましょう。
肉や魚、卵や乳製品の中には、猫の体にとって良い栄養が含まれているものもあります。
ただし、猫に与えてもいいものでも、あげすぎは禁物です。
基本的には、総合栄養食のキャットフードを与えましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています。

与える餌・おやつの原材料に注目する

猫の食事の基本は、高たんぱく質・高脂肪・低炭水化物です。
キャットフードや人間の食べ物を与えるときは、その栄養バランスを考えてあげましょう。
またもう一つ重要なことは、猫にとって有害な添加物が含まれていないキャットフードを選ぶことです。
例えば酸化防止剤は、単に飼い主さんが買い溜めしておけるように入れられている添加物です。
また人工着色料は、おいしそうに見えるようにという、猫には必要のない理由で使われている添加物です。
猫にとって有害な添加物については、以下の記事を参考にしてください。

また、キャットフードの品質を気にするとき、しばしばプレミアムフードが勧められています。
プレミアムフードとは何か?というと、明確な定義があるものではありません。 
しかし、「1㎏あたり1000円以上」で「高品質を謳うキャットフード」を「プレミアムフード」と呼ぶ、という風に愛猫家たちの間でふんわりと定義されています。
では、猫の老化防止・病気防止のためにはプレミアムフードを与えるのが一番良いのでしょうか?
結論からいうと、そうとは限りません。プレミアムフードかレギュラーフード(スーパーなどで売っている安価なキャットフード)かというよりも、原材料を見て猫の体に良いと判断できるものを選んであげてください。
プレミアムフードについての詳細は、以下の記事を参照してください。

コミュニケーションを取る

しつけ・遊び・日常の世話を含めて、コミュニケーションを毎日取るようにしてあげてください。
コミュニケーションを毎日取ることで猫との信頼関係が深まり、猫にとっても飼い主さんにとってもリラックス出来る環境で暮らすことが出来ます。
また、毎日コミュニケーションを取ることは、愛猫のちょっとした変化に気付きやすくもなります。
それらが結果的に猫の老化防止になります。

健康チェックを毎日する

赤ちゃん猫のときからシニア猫のときまで、健康チェックは毎日してあげましょう。
毎日健康チェックをすることで、病気や怪我・不調を早期に発見することが出来ます。
病気や怪我・不調はそれ自体が障害となるだけではなく、痛みや苦しさのストレスによって老化を早めます。
具体的な健康チェックのポイントについては、以下の記事を見てください。

サプリメントを使うという選択肢も

猫の老化防止のために出来る限りのことをしてあげた上で、それでも気になる点がある場合は、サプリメントを使うという選択肢もあります。
ものによっては病気の防止に役立ったり、老化防止に役立ったりするものもあります。
ただし、「これさえ使っていれば病気防止・老化防止になる」というサプリメントはありません。
あくまで普段の生活で老化防止に気を配ってあげた上で、プラスアルファとして検討してもよいもの、と考えるのが良いでしょう。

猫の老化防止にしてあげられることまとめ

猫の老化防止のために、若い時からしてあげられることはたくさんあります。
ストレスフルな居住環境でないか・餌やおやつは良いものか・コミュニケーションをきちんととれているか・健康チェックを毎日出来ているかをもう一度確認してみましょう。
猫ちゃんが年老いてしまってから初めて老化防止について考えるのではなく、成猫になったら老化防止のことも考えてあげてください。

    この記事をシェアする

「猫の飼い方」の関連記事

猫のカテゴリ一覧